<大相撲初場所>◇千秋楽◇25日◇東京・両国国技館西前頭4枚目の熱海富士(23=伊勢ケ浜)は、またも目前で初優勝を逃した…
<大相撲初場所>◇千秋楽◇25日◇東京・両国国技館
西前頭4枚目の熱海富士(23=伊勢ケ浜)は、またも目前で初優勝を逃した。本割は前頭欧勝海を、得意の右四つで寄り切る完勝。だが12勝3敗で並んだ大関安青錦との優勝決定戦は、首投げで転がされた。幕内2場所目だった23年秋場所で、11勝4敗で並んだ当時の大関貴景勝(現湊川親方)と戦った初体験の優勝決定戦に続き、またも敗れた。前日14日目までは連日、報道陣の質問を「場所中なので」と、断ってきた。だからこそ千秋楽は思いがあふれた。そんな取組後の様子、一問一答は以下の通り。
熱海富士 (支度部屋に戻り、付け人と向き合い)いやー…。「いける」と思っちゃった。いやー、マジで…。
熱海富士 (独り言で)優勝…。優勝…。優勝…。アーッ!
熱海富士 (再び付け人と向き合い)甘いな、まだ。よかったんだけどな、右が入って…。(その後、風呂に向かう)。
熱海富士 (風呂から戻って腰掛けた後、まげを結ってもらいながら独り言のような、付け人に話しかけるような感じで)ちょっと、つかんだぐらいで「調子に乗るな」という、相撲の神さまの教えかな。まだ時期じゃないっていうことなのかな。
-優勝決定戦の立ち合いはよかったのでは
熱海富士 今場所、自分の中で変わってきたなというのがあったんですけど、おれがまだ不安定で。もっと確証を持って、自信を持って相撲を取れたら、優勝できたかもしれないと思っています。(独り言のように)甘さが出たな…。1回、止まっちゃったな…。
-優勝決定戦は2度目の経験でしたが
熱海富士 前回の決定戦より、少しは強くなったけど『まだ時期じゃない』と、相撲の神さまが言っているのかな。
-前回は千秋楽の本割で敗れて決定戦に進んだが、今回は勝って進出。成長を感じるのでは
熱海富士 誰しも、想像されたと思うんですけど、多少なり「本割で相手が負けてくれたらな」って(思ってしまった)。そう思うことが甘え。「もう1番、やってやろう」と、もちろん心の中では思っていました。体の調子も悪くなかった。気持ちも落ち着いていたんですけど…。
-最後の首投げは予想外でしたか
熱海富士 それも「強くなれ」と(相撲の神さまが?)言っているのかもしれないですね。
-先ほど「自分の中で変わってきた」と言っていましたが、どのようなところが変わってきたのですか
熱海富士 うーん…。詳しく説明しても分からないと思うので…。今日も、地元からとか、いろんなところから、応援に集まってくれたのに申し訳ないです。
-前回の決定戦よりも優勝が近づいた実感はありますか
熱海富士 前回は何も分からず、思いっきり当たっていこうと思っただけ。まだ足りないんだろうな…。12番勝ったのは初めて。「今日、何かが変わる」と思ったけど…。
-部屋の関取衆が残って応援してくれていましたが
熱海富士 関取衆や(序ノ口)旭富士を含めて、みんなで稽古して、みんなで盛り上げていこうと思っているので。尊富士関、義ノ富士、伯乃富士に旭富士。部屋の若い関取衆の中では僕が1番兄弟子。先に三役に上がりたい、負けたくないと思ってやってきた。その中で、みんなで強くなろうと思ってやってきた。相撲は1人じゃ取れないので。
-地元の期待は一段と大きくなると思いますが
熱海富士 僕には僕以上に一喜一憂し、応援してくれる人がいる。そういう人が1人でもいてくれるなら僕は頑張る-。僕が好きなバンドなら、そう歌うと思います。