いよいよ2026年のJリーグ開幕(百年構想リーグ・2月7日開幕)が約2週間後に迫る中で、各クラブの陣容もそろいつつある…
いよいよ2026年のJリーグ開幕(百年構想リーグ・2月7日開幕)が約2週間後に迫る中で、各クラブの陣容もそろいつつある。J1では川崎が東京VのDF谷口栄斗や岡山GKブローダーセンなど、Jで実績ある選手の獲得に動いた例や、神戸が清水を退団した元日本代表MF乾貴士を獲得するなど、目を引く移籍もあった中で、例年と比べると全体的に動きが少ない印象があった。クラブ関係者やエージェントからも「この冬は静かなオフですね」と聞く回数が多かったように感じる。
今冬のJ1リーグにおける新加入選手(新卒加入、ユースからの昇格、期限付き移籍復帰を含む)を数えると、1月25日時点で計189人。25年の222人、24年の223人(各年、1月中までの加入数)と比較すると、約15パーセントほど減少している。中でも顕著だったのが、他クラブからの獲得。25年の163人から、今季は117人と、約28パーセントの大幅減となった。昨季王者の鹿島は0人(25年は6人)、天皇杯王者の町田は期限付き移籍からの復帰の2人のみ(25年は13人)と、極端に動きの少ないクラブもあった。
その理由について、移籍市場に精通するエージェントは「やはり26年秋(8月)から始まるシーズンを見据えていることが大きい。(半年間の特別シーズンと26―27年シーズンを合わせ)1・5年シーズンと考えているのではないか」と語る。百年構想リーグは昇降格がないこともあって、ここでチームを大きく入れ替えるのではなく、26年秋に始まる新シーズンに備え、今冬の資金投入を避けたクラブもあると見られる。
また前出のエージェントは「J2などで活躍した若手が、J1にステップアップした例も今冬は少ないのではないか」とも話した。現在もJ2からJ1など、ステップアップの移籍例は多いが、20歳前後の若手がJ1に引き抜かれる、という傾向には変化が見られる。今冬、海外移籍した水戸FW斎藤俊輔(ベルギー1部ウェステルローへ)や、鳥栖FW新川志音(ベルギー1部シントトロイデンへ)のように、J2から直接欧州に移籍する事例が増加。欧州移籍を目標とする若い選手たちにとって、J1で活躍せずともJ2で結果を残せば、欧州への道が開けるという状況になりつつある。この傾向は欧州と同じく秋春制にシーズン移行する今後も、継続される可能性は高い。
円安への懸念により外国人選手の補強に動くチームが少なくなるなど、さまざまな要因が重なり、やや冷え込んだ冬の移籍市場。一方で4月8日まで登録ウインドーは開いており、追加登録期間は5月1日までと定められている。今季中に来季を見据えた早めの動きを見せるクラブが出てくる可能性もある。補強は決して積極的に動けば正解ではないが、その質をいかに高められるかがチームの浮沈に関わることは確か。シーズン移行に伴うイレギュラーの中で、“勝ち組”となるクラブが出てくるのだろうか。(サッカー担当・金川誉)