◆テニス ▽全豪オープンテニス第8日(25日、メルボルン・ナショナルテニスセンター) 【メルボルン(オーストラリア)25…
◆テニス ▽全豪オープンテニス第8日(25日、メルボルン・ナショナルテニスセンター)
【メルボルン(オーストラリア)25日=吉松忠弘】東京パラリンピック車いすテニス女子ダブルスで、上地結衣(三井住友銀行)と組んで銅メダルを獲得した世界ランキング102位の大谷桃子(かんぽ生命)が、2024年ウィンブルドン以来約1年半ぶりに4大大会に挑む。
27日に開幕する車いすテニスの本戦および予選の組み合わせが会場で行われ、大谷は「またこういう舞台で戦えるというのはすごく楽しみ」と喜んだ。抽選の結果、予選で、世界14位の高室冴綺(スタートライン)と対戦する。
2024年パリ・パラリンピックの時だ。持病だった腰のヘルニアが再発した。シングルスは2回戦、ダブルスはベスト8で敗れた。これまでも、何度も治療していたが、「どうしようもならなくなって」、パリ・パラ後の10月、手術に踏み切った。その後、2025年2月にも再手術。術後の感染症にも苦しみ、24年10月から25年4月まで、約7か月も入院した。
復帰は「昨年の6月に少し動き始めて、練習復帰したのが8月」だった。「思った以上に練習ができていた」。しかし、約7か月の入院で「体力が厳しかった」。試合への復帰は、2026年4月のジャパンオープンを考えていた。ただ「割とうまく調整できた。痛みがゼロではないが、テニスを問題なくはできる」と、年頭のビクトリアオープンで、パリ・パラ以来の大会に復帰した。
先週の復帰2大会目になったメルボルンオープンで、いきなり決勝に進出。上地に敗れたとはいえ「きちっとチャンスを生かせた。競った中で勝てたのは自信になった」。自身最高4位になった世界ランキングは昨年消滅したが、それも102位に復活した。今大会は、けがや病気で長期離脱した場合に利用できる公傷世界ランキングを使用してもエントリーだ。
2020年全仏準決勝で、世界女王だったデフロート(オランダ)を破り4大大会初の決勝進出。上地と並び、日本女子車いすテニス界の期待を背負っていた逸材だ。上地も「難しい苦しい時間を過ごしていたと思う。それでも、戻ってこようと気持ちを強く持って取り組んでいたところは、本当に尊敬する」と、復帰を喜んだ。