阪神の岡田彰布顧問(68)が24日、阪神OB会長の掛布雅之氏(70)と大阪市内の「オーバルホール」でトークショーを行い…
阪神の岡田彰布顧問(68)が24日、阪神OB会長の掛布雅之氏(70)と大阪市内の「オーバルホール」でトークショーを行い、佐藤輝明内野手(26)にリーグ連覇に導く2年連続の活躍を求めた。キャンプインを目前に控える中、現在も今季契約に至っていない状況。将来的にポスティングシステムを利用し、メジャー挑戦の意思を公言する中で長期化する交渉を憂う。「送り出してもらわんとな」とファン、球団、チームメートに理解を得た上での活躍を強く願った。
阪神の今季を占う岡田顧問が「年齢的に、みんな一番ええ時やもんな」と語り出した。2リーグ制以降、球団初のリーグ連覇を目指すシーズン。「そんな落ちることないわ。現状維持でええのもあるよ」とし、死角はない-と断言した。ただ、そんな根拠の裏に4番・佐藤輝の存在は不可欠だ。
「今年はやっぱり2冠王を取ったいうね、次の年やから。その注目度をな、攻められ方も違ってくるよ」。他球団は阪神包囲網を敷き、ストップ・ザ・佐藤輝で、相手投手の厳しい内角攻めを予想する。「どのぐらいやるか一番の注目かもわからんで、おーん」。求めたのは2年連続の活躍だ。
「そら、そう思うよ。岡本、村上はある程度な、3回、4回とホームラン王とったりな。それでもポスティングやけど、結局。その辺の違いはあるかもわからんけどな。だからもうポスティング制度はあかんっていうな。ハッキリ言うてな」
岡田顧問はポスティングシステムについて、以前から制度整備の必要性を訴えている。同制度はあくまで球団側に権利があると強調。選手の意思で移籍ができるようにFA制度が整備された。だが、このルールが形骸化されていると憂う。キャンプインを目前に控える中、佐藤輝はチーム唯一の未更改。将来的に同制度を利用し、メジャー挑戦の意思を公言する中、交渉は長期化している。
選手個々の夢は理解できる。阪神では過去、井川、藤浪、青柳の3人が同制度を利用。井川氏が移籍を決めた2006年オフ、最終的には当時監督の岡田氏が後押しした。当年は14勝9敗で5年連続の2桁勝利、209イニング登板とフル回転の活躍。その姿は球団、チームメートだけではなく、ファンの心情も少なからず動かした。そんな過去を知るからこそ、口調も次第に熱を帯びた。
「ある程度な、スッキリしていかんと。送り出してもらわんとな。ちょっと違うわな、その辺がな。契約もしなかったら、後押しできへんやんか」。かつての井川氏や、巨人の岡本、ヤクルトの村上のように、阪神の佐藤輝として温かく送り出され、海を渡って活躍する姿が見たい。求めるのは連覇に導く2年連続の結果と、姿勢。阪神愛を存分に込めた提言で、まずは契約の早期決着を願う。
◆岡田顧問は監督を務めていた05年オフ、ポスティングによるメジャー移籍を望んでいた井川に関し、時期尚早と発言。「今年に限っては」と前置きした上で「ファンを含めて『よう頑張った』となるのが貢献度。FA以外となると(阪神では)初めてやろ。その時はタイガースの代表みたいな形で行ってほしいよ」と希望を語った。井川は07年1月に、念願かなってヤンキースへポスティング移籍した。