「大相撲初場所・14日目」(24日、両国国技館) 峰崎親方(元幕内三杉磯)が館内でトークショーを行った。十枚目呼出しの弘…

「大相撲初場所・14日目」(24日、両国国技館)

 峰崎親方(元幕内三杉磯)が館内でトークショーを行った。十枚目呼出しの弘行とともに現役時代、親方時代のエピソードを披露した。

 今年5月11日、夏場所中に70歳の誕生日を迎え、参与としても定年を迎える親方。親方としては65歳の定年まで部屋を営み、元幕内荒鷲らを育てた。部屋の夏合宿で長野・平谷村でドローンに出会ったことを機に民間資格、国家資格に合格する趣味となった。巡業部時代は勧進元が自動車教習所だったことを機に二種免許を取得したことを回想した。コーヒーへのこだわりも強く、毎朝豆をひいて淹れるという。何事も非常に凝り性な面があるようだ。

 親方は参与として芝田山部屋に在籍。芝田山親方(元横綱大乃国)から相談され、22年5月から“相撲の神様”を祀る野見宿禰神社(東京・墨田区)の管理を行うようになった。

 「ある時、芝田山親方から『神社を綺麗にしようよ、親方やってくれるかい』と言われました。『いいですよ。その代わり、携わった以上は徹底してやるから。ああでもない、こうでもないって言われても、絶対に言うこと聞かないよ』って言いました。それで見に行って、口あんぐりでしたね」

 手入れが行き届かず荒れた境内に驚き、部屋持ち時代に名古屋場所の宿舎とした神社の宮司に相談した。「全部入れ替えましょう」と結論が出て、伊勢神宮に神具等を手配した。

 「私が伊勢神宮に取りに行きました。送ってもらう話でしたが『いや自分が取りに行きますよ』と。そこまでしないと気持ちは伝わらない。車で取り行きました」

 現在の神社は整備され、普段から観光客が訪れる。年明けは参拝客が多く訪れ、今年は高安が家族で出向いている。場所中以外でも最低でも3日に1回は現地で管理業務を行う。「もう指がガサガサになって荒れている。そういう気持ちで常に向き合っています。最初は少し不気味で怖かったんですが、今は夜に行っても何ともない。やりがいがあります」と語った。自宅のある練馬から、渋滞に巻き込まれないよう、朝4時に起きて出発するという。

 そんな親方の悩みは、定年後の後継者が不在であることだ。「退職はいいんだけど、宿禰さんはなんとかしてほしい。本当に切実な思いです」と訴えていた。