プロフィギュアスケーターの羽生結弦さん(31)が地元・宮城のスケートリンク「ベルサンピアみやぎ泉」に5420万5800…

 プロフィギュアスケーターの羽生結弦さん(31)が地元・宮城のスケートリンク「ベルサンピアみやぎ泉」に5420万5800円を寄付したことが、23日までに分かった。寄付金により昨年夏に改修工事が実現。より良いコンディションのリンクに生まれ変わった。施設長の馬場宏樹さん(48)は「ありがたいです。本当にビックリした。若い人のため、今後スケートを始める人のためにとおっしゃっていた。本当にすごい人です」と感謝した。

 「ベルサンピアみやぎ泉」のスケートリンクは例年10月から3月までの営業。建物の構造上、天井の結露が垂れ、氷上がこぶだらけになることが多かった。羽生さんは以前からリンクの状態を気にかけ、滑走する子どもたちが転倒しケガをしてしまうことを心配していたという。「何か力になれることがあれば」と相談を受けた馬場さんは、業者に相談。除湿器6台と送風機8台の設置、鉄骨部への結露防止塗料の塗布により結露を防ぐ改修工事の提案を受けた。高額な費用を要する工事にも関わらず、羽生さんは「やりましょう」と即決し、改修を後押ししてくれた。

 夏にスタートした工事は9月に完了した。馬場さんは「空気が以前と違う。70%あった湿度が50%まで下がり、結露がなくなった。昨年10月から営業しているが、全く結露のない状態でできている。うちのリンクではフィギュアスケート、スピードスケート、アイスホッケーのチームが練習をするのですが、皆さんが喜んでくれた」とスケーターの思いを代弁した。

 氷上を製氷するための整氷車(ザンボニー)のバッテリーも、寄付により新しいものに交換することができた。「ベルサンピアみやぎ泉」は年明け、「羽生結弦様からのご寄付について」と詳細を報告する感謝のボードを設置。「今回の改修工事により、現在の当スケートリンクは、結露のない良い状態の氷上を維持できております。これからも羽生結弦様のご厚意にお応えし、安全にご利用いただけるよう、従業員一同精一杯努力いたします」と記した。

 羽生さんは故郷のリンクや被災地に、継続的な支援を続けている。五輪の金メダル報奨金(2014年ソチは600万円、18年平昌は1000万円)全額を宮城県、仙台市に寄付。拠点の「アイスリンク仙台」への寄付は、すでに1億円を超えている。