◆卓球 全日本選手権第4日(23日、東京体育館) 高校2年以下のジュニア女子で、ラストイヤーの張本美和(17)=木下グル…

◆卓球 全日本選手権第4日(23日、東京体育館)

 高校2年以下のジュニア女子で、ラストイヤーの張本美和(17)=木下グループ=が史上2人目の4連覇を飾った。決勝で小塩悠菜(17)=JOCエリートアカデミー=を3―1で下し、2007年~10年の石川佳純以来、16年ぶりの快挙を達成した。この日は計5勝して、一般の部でも8強入り。年少3位で初の全日本制覇を果たせば、1988年の佐藤利香以来、37大会ぶり2人目の“2冠”となる。ジュニア男子は川上流星(16)=神奈川・星槎国際高横浜=が初制覇した。

 重圧から解き放たれた張本美が、頬を緩めて両拳を突き上げた。10歳から8度出てきたジュニアの部はラストイヤーで男女を通じて10年の石川以来、2人目の4連覇。左手で「4」の数字をつくり、快挙をかみ締めた。「ラスト1年で負けて終わりたくない気持ちが強かった。優勝できてうれしい。尊敬する石川さんと記録で並べたことも、すごくうれしい」と声を弾ませた。

 決勝は中学2年で初V時と同じ小塩との対戦。第2ゲーム(G)で一般の部と合わせて今大会7試合目で初めてゲームを失った。小塩がサーブを変え、「打ち急いだ」とレシーブが甘くなった。ただ、張本美の表情は1ミリも変わらない。国際舞台で強豪・中国を相手に良くも悪くもメンタルを一定に保つ力を培った17歳は、1―1の第3Gは「2G目のことは考えなかった」と即修正。コースに変化を利かすラリーに持ち込んで上回った。「一年、一年皆が強くなる。その中で勝ち続けることは難しい。価値がある」と、ジュニアの部の“ベテラン”は連覇の意義を説いた。

 ここ3年、大会前に走り込みをルーチンにしてきた。体重調整に加え「体力は自信があった」と、初出場時から今年もシングルス2種目出場を決めた。出場初日の22日に一般の部と合わせて4、この日は5試合をこなした。ジュニアの表彰式から約15分後、急いで着替えて一般の部5回戦に出場。さすがの体力自慢も一般2試合のゲーム間は顔を真っ赤にし、イスに座るなどして乗り越えて、「少し疲れた」と苦笑いした。

 ジュニア“卒業V”で88年の佐藤利香以来、37大会ぶり2人目の一般との2種目制覇に前進した。一般の部では直近2大会決勝で3連覇した早田ひな(日本生命)に完敗し、ともに悔し涙の準Vだった。24日はコーチで父・宇さんの56歳の誕生日。「優勝というお金では買えないプレゼントをできるように頑張る」。“三度目の正直”で悲願をかなえる。(宮下 京香)