<大相撲初場所>◇12日目◇22日◇東京・両国国技館ダークホースの東前頭14枚目獅司(29=雷)が、初の三役撃破で先場所…

<大相撲初場所>◇12日目◇22日◇東京・両国国技館

ダークホースの東前頭14枚目獅司(29=雷)が、初の三役撃破で先場所の大関安青錦に続く、ウクライナ出身力士による連続優勝に近づいた。小結王鵬に頭から低い立ち合いで突っ込むも、相手の突き、押しに後退。だが右からいなし、相手の体を前のめりに泳がせて立て直した。そこからは一進一退の攻防となったが、タイミング良くいなしてはたき込み。2場所連続優勝を目指す2敗の安青錦を1差で追う、9勝3敗とした。

「とにかく前出る。頭からぶつける。取組は初めてだけど、巡業でよく当たっている」と、ややつたない日本語ながら、興奮気味に振り返った。本場所では初顔合わせながら、巡業では互いに稽古熱心だけに、何度も胸を合わせていたため、やりにくさはなかったようだ。王鵬の印象は「パワーがある」というが「立ち合いから負けてなかった」と続け、三役にも対抗できる力強さを自覚できた。

初の三役撃破には「うれしい」と、興奮気味だったためか、相撲ファンの間では、おなじみとなっている「うれシシ」という、自身のしこ名を用いた喜びのコメントを言い忘れた様子だった。

ただ、思い出したように一人称に「オレ」や「自分」などではなく、これも相撲ファンにはおなじみの「シシ」をチョイス。「自分の相撲も負けていない。前に出ているし。シシも、そこまできている」と、三役に近づいた喜びを、実感を込めて話した。

優勝争いについては「分からない。そこは何も考えない。緊張はある。でもいい感じ。もう勝ち越したから。(ここからは)自分の相撲を取る(ことに徹したい)。これで変な相撲を取ったら(良くない)」と、ほどよい緊張感の中で、優勝争いを意識し過ぎず、持ち前の前に出る相撲に徹することを自らに言い聞かせるように話した。