偉業のその先へ。巨人田中将大投手(37)が22日、川崎市・ジャイアンツ球場で自主トレを公開した。ブルペンでは座った捕手を…

偉業のその先へ。巨人田中将大投手(37)が22日、川崎市・ジャイアンツ球場で自主トレを公開した。ブルペンでは座った捕手を相手に力強いボールを投げ込み、順調な仕上がりを見せた。日米通算200勝を達成したレジェンドは、節目となるプロ20年目を迎える。かつての同僚・則本が楽天からFAで加入し、チーム内の競争は激化する今季へ決意を示した。

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田中将は、黒いTシャツ姿で登場した。背中に記されていたのは3桁の数字。「200」から「201」に数字が切り替わるデザインで「BEYOND 200」。昨年達成した日米通算200勝を超え、次の1勝に向かって進んでいくという意味が込められていた。右腕の視線は、すでにその先へと移っていた。

アップを終えブルペンに向かうと、ひときわ大きい存在感を放った。自主練習に訪れていた山崎伊織投手(27)、船迫大雅投手(29)らが見守るなか、ゆったり振りかぶるワインドアップから、1球1球確かめるように腕を振った。多彩な変化球も丁寧にコースへ。終盤には声が上がり、力のこもった36球を投げ抜いた。「全て順調に来ています。強度うんぬんはありますけど、傾斜に入ることが大事だと思っている」と手応えを口にした。

盟友が加わり、今季にかける思いも自然と強まる。楽天時代のチームメート、則本昂大投手(35)がFAで加入。電話で報告を受け「まさかという感じでした。また一緒のユニホームを着て戦うとは想像していなかったので、うれしく思いますね」。13年にはともに日本一を経験し、ヤンキース時代には合同自主トレも行った後輩に「特別なチームメートの1人。一緒に頑張っていきたい」と歓迎した。ただ、同じ先発投手としてライバルにもなる。「ポジションを争うことになれば、そこは自分が勝っていかないといけない。負けないように」と表情を引き締めた。

競争相手は増えたが、気持ちはフラットに臨む。名球会入りを果たし「ほっとした。何年も(達成するかどうか)そういう状況が続いていたので、そこはクリアした」と語った。「目指しているところは先発投手として、1年間投げ抜きたい」。昨季は10登板で3勝と、満足できる数字ではなかった。大台を超え、迎えるプロ20年目へ「どんな時でもコンディションを整えて、マウンドで力を発揮できる。そこに向けて準備をしていくだけ」。201勝目、その先へと歩み続ける。【北村健龍】