<大相撲初場所>◇12日目◇22日◇東京・両国国技館横綱大の里(25=二所ノ関)が連勝を飾り、初土俵以来、17場所連続と…

<大相撲初場所>◇12日目◇22日◇東京・両国国技館

横綱大の里(25=二所ノ関)が連勝を飾り、初土俵以来、17場所連続となる勝ち越しを決めた。けんか四つの関脇高安に、体当たりの立ち合いから左を差されると一気に土俵際まで走られた。だが大の里は右で相手の首根っこを引っ張り、左は下から強烈にあてがった。すると高安は宙を舞うように離れ、再び組み合うと、今度は大の里得意の右差しの体勢に。あとは体を預けて寄り切った。8日目から3連敗を喫したが、連勝で盛り返し、8勝4敗とした。

「本来の自分の相撲じゃないけど、こういう状況で勝てたことが大きい」と、何よりも白星をつかんだことを自己評価した。馬力、圧力で年間3場所で優勝した、昨年のような内容ではないことは、誰よりも大の里が理解している。先場所千秋楽で初めて休場した左肩痛の影響で、場所前から調整が遅れていた。8日目からは口にこそ出さなかったが、左肩痛の影響は明白。「こういう状況」と称した現状でも、勝ち越したことが、今後への自信につながることになる。

「横綱として求められる数字ではないけど、残り3日間あるし、しっかりと頑張っていきたい。まずは2桁(白星)に届くよう、しっかりとやっていきたい」。すでに4敗を喫しており、2敗で優勝争いトップの大関安青錦を、自力で逆転することはできない。ただ、直接対決も残しており、横綱の意地を見せて存在感を示すことは十分可能。「残り3日間は大関、横綱戦。やるべきことをやって頑張ります」。苦しくても逃げず、休まず、土俵際で踏ん張ってきた今場所。皆勤した先に、新たな景色、大横綱への道が見えると信じ、千秋楽まで全力で取り切る決意だ。【高田文太】