◇大相撲初場所11日目(21日、東京・両国国技館) 東前頭16枚目の朝乃山(31)=高砂=が幕内で11場所ぶりの勝ち越し…

◇大相撲初場所11日目(21日、東京・両国国技館)

 東前頭16枚目の朝乃山(31)=高砂=が幕内で11場所ぶりの勝ち越しを決めた。東同6枚目・平戸海(25)=境川=を寄り切り、2017年に急逝した富山商相撲部時代の恩師・浦山英樹さん(享年40)の命日に白星を挙げた。左膝の大けがを乗り越え、9場所ぶりに再入幕を果たした元大関は、優勝争いでも2敗の新大関・安青錦、平幕・熱海富士、阿炎を1差で追いかける。

 復活の陰には幕内・若隆景(31)=荒汐=の存在があった。リハビリ中で相撲が取れなかった24年九州場所。福岡市内の宿舎のテレビで、若隆景が当時大関だった大の里を押し出す姿を見た。右膝に同じような大けがを負い、関脇から幕下に転落。再び幕内に戻って来た若隆景の活躍は希望だった。

 「引き落とされそうになりながらも耐えて勝った。しっかり治せばまだ活躍できるんだなとテレビの前で感じた」

 昨年4月、富山市で行われた春巡業では2人が意見交換していた。同じ94年生まれで、同じ苦難を乗り越えてきた力士同士。幕内での対戦は、気持ちがこもった取組になりそうだ。(豊)