◆W杯ジャンプ 21日 山形のアリオンテック蔵王シャンツェで女子個人第20戦(ヒルサイズ=HS102メートル)が行われ、…
◆W杯ジャンプ 21日
山形のアリオンテック蔵王シャンツェで女子個人第20戦(ヒルサイズ=HS102メートル)が行われ、18年平昌五輪銅メダルの高梨沙羅(29)=クラレ=が、93・5メートル、92・5メートルの合計206・8点で9位だった。1回目4位から順位を落としたが、課題の飛型点で高得点を出し、慣れ親しんだ国内で2月のミラノ・コルティナ五輪に向けて復調気配を示した。20日の個人第19戦で今季6勝目を挙げた丸山希(北野建設)は8位。
待ちに待った瞬間は、またお預けとなった。高梨は1回目に93・5メートルで4位につけた。3位とはわずか0・5点差。24年2月3日のビリンゲン大会以来2季ぶり表彰台への期待が高まったが、不安定な風が吹いた2回目は風に恵まれず、92・5メートルと飛距離を伸ばせなかった。それでも「自分のやるべきことに取り組めたかな」と笑顔を浮かべた。
昨季、自身のキャリアで初めて表彰台を上がれない屈辱を味わった。今季もここまで4位3度、5位2度ともどかしい現状が続くが、確かな光明がある。24~25年シーズンの昨季、ルール改正で足を前後にして着地するテレマーク姿勢の比重が高くなった。自身も「苦手」としており、苦戦していた。
この日の1回目は、5人のジャッジ中4人が17・5点の高得点を出し、飛型点で出場選手トップタイとなる52・5点をたたき出した。昨季から「テレマーク」と呪文のように唱え続け向き合ってきたことが、ようやく実を結んできた証拠。課題を克服し、復活しつつあるのは4度目の五輪へ向けて明るい材料なのは間違いない。高梨も「ようやく地盤が固まった」と納得する。
23日からは札幌に舞台を変え、日本シリーズが続く。地元で勢いをつけて五輪での輝くメダルに挑戦する。(松末 守司)
◇飛型点 審判5人がジャンプの美しさ、姿勢、着地などを採点。最高点&最低点を除く3人の合計がポイントになる。審判1人の持ち点は20点で減点方式。テレマークが入らなかった場合は、最大3点の減点が目安になるようだ。