新旧スターが静かに闘志を燃やす。巨人坂本勇人内野手(37)が率いる「チーム坂本」が20日、沖縄・那覇市内で自主トレを公開…
新旧スターが静かに闘志を燃やす。巨人坂本勇人内野手(37)が率いる「チーム坂本」が20日、沖縄・那覇市内で自主トレを公開した。高卒2年目で期待がかかる石塚裕惺内野手(19)も初参加し、一緒にキャッチボールやノック、打撃練習を行った。ともに内野のポジションを争う18歳差の2人が、新シーズンへ向けた覚悟をにじませた。
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石塚が投じる、若さあふれる強いボールが坂本勇のグラブに収まる。乾いた音が室内練習場にこだまし、坂本勇もまた柔らかいフォームから伸びる送球を石塚のグラブに突き刺す。憧れの存在とのキャッチボールでスローイングの基礎を直伝された19歳は「力感がないのにスーってくる。ファーストも捕りやすいですし、けがのリスクも減ると思う。そこが目標です」と1球1球から学びを得た。
自主トレ初日。「誰とやるんだろう」と不安げだったとき、坂本勇から声をかけられてペア結成。坂本勇も「(スローは)彼の課題でもあると思う」と丁寧に助言を送った。身体を縦に使う投げ方や握りなどから徹底的に見直した。石塚は「(指の)できたことないところにマメができたり、変わってきたのかなと思います」と成長を実感。ノックの順番も前後を確保して密着マークし、足の運びなど細かくアドバイスを受けた。
自主トレ期間中は共同生活を送って仲を深めるが、グラウンドに立てば三塁など、内野のポジションを争うライバルにもなり得る。坂本勇は打撃を、練習の中で大幅に変えて試行錯誤中。「将来のジャイアンツのスーパースターになってほしい」と認める19歳に惜しみなく経験と知識を伝える。矢印は自らのパフォーマンスへ。「結果で分かると思う。僕は若くて将来があるとは絶対見られない。本当に結果だけ」と何度も「結果」と繰り返した。
自ら自主トレを懇願した石塚は「あんまり考えたくないですけど…」と言いながら続けた。「遠慮するとかはない。実力の世界だと思いますし、レギュラーで出られたら一番。周りが納得する練習量や姿勢は中学、高校からすごく意識していましたし、今の段階では勇人さんに負けているので全てにおいてレベルアップして認めてもらえるようにやるだけ」。年の差18歳。どちらも負ける気はない。【小早川宗一郎】