◆テニス ▽全豪オープンテニス第3日(20日、メルボルン・ナショナルテニスセンター) 【メルボルン(オーストラリア)20…

◆テニス ▽全豪オープンテニス第3日(20日、メルボルン・ナショナルテニスセンター)

 【メルボルン(オーストラリア)20日=吉松忠弘】世界ランキング203位で、自身初の4大大会本戦入りを果たした坂本怜(IMG)が、19歳6か月で全豪日本男子シングルス最年少勝利の快挙を逃した。自身初めての5セット試合で、同世代のライバル、同150位のラファエル・ホダル(スペイン)に3時間51分に及ぶ死闘の末、6-7、1-6、7-5、6-4、3-6で敗退した。

 第1セット、タイブレイクで先にチャンスが来たのは坂本だった。セットポイントがあったが、フォアの凡ミスで失うと、先制を許した。第2セット、自身、2度目のサービスゲームを失うと、気持ちが切れた。ラケットをたたきつけ、2セットを連取された。

 しかし、お互いに19歳の若者だ。相手も5セット試合の経験はない。通常のツアーなら、2セット先取で勝ちだ。しかし、4大大会はもう1セット取らないと勝利にならない。その第3セットに、相手は間違いなくレベルが落ちた。第1サーブが入らなくなり、坂本は2セットを奪い返し追いついた。

 最終セット、坂本から2-3で、坂本は左太ももを何度もたたいた。左足を何度もぶらぶらさせ、初めて経験する5セットで、疲労が蓄積しているのは目に見えていた。2-5でトレーナーにマッサージを受けるが、最後は力尽きた。

 坂本は、錦織圭同様に、15歳で、日本テニス協会盛田正明名誉顧問が私財で設立したテニス基金の援助を受け、米フロリダにあるIMGアカデミーに留学した。2024年に全豪オープン・ジュニアで優勝。4大大会ジュニア日本男子シングルス史上2人目の栄冠を手にした。同年にジュニア世界王者に輝き、同年10月にプロ転向を果たした。

 今大会は、4大大会予選に挑戦すること3度目。予選3試合、1度も自分のサービスゲームを失うことなく、相手に握られたブレイクポイントもわずか3本だけ。最速で時速211キロのサーブをぶっ放す圧倒的な攻撃力で、予選を1セットも失わずに勝ち上がった。