◇米国男子◇ザ・アメリカンエキスプレス 事前情報◇ピート・ダイ・スタジアムコース(7210yd)、ニクラス・トーナメン…
◇米国男子◇ザ・アメリカンエキスプレス 事前情報◇ピート・ダイ・スタジアムコース(7210yd)、ニクラス・トーナメントコース(7147yd)、ラ・キンタCC(7060yd=すべてパー72、カリフォルニア州)
米国本土の初戦で、タイトリストのボーケイウェッジ新作「SM11」のツアーシーディング(選手のテスト)が始まっていた。ドライビングレンジ脇には、選手用に組まれたウェッジの入った段ボールがうず高く積まれ、選手が練習に来るたびにツアーレップが箱の中から新しいウェッジを取り出し、新作の性能を説明していた。
選手が球を打ち、時にはその場でライ角やロフト角を調整するシーンが見られるなど、試合開幕3日前の月曜日から熱の入ったやり取りが続いていた。ツアー使用率5割を超える人気ウェッジとあり、新作を心待ちにしていた選手も多いのだろう。
では“11”になってどの点が進化したのか。まず見た目で気づくのが、バックフェースに入っていたモデル名(SM10)が消えたこと。ネックのソケット下に「SM11」の文字が確認できた。モデル名を外したためか、バックフェースのデザインはかなりシンプルになった。
性能面の進化を探ろうとツアーレップに話を聞こうとしたら、なんと目の前にボーケイウェッジの生みの親である、ボブ・ボーケイ氏がいるではないか。それなら話は早い。本人に伺ってみようじゃないか。
「新しいSM11では、これまでのSMシリーズから学んできたことをフィードバックしていて、我々が重視してきたコンタクト・コントロール・スピンという3要素をさらに追求しています。その中での大きな変更点は、CG(重心)の位置を揃えたことです」とボーケイ氏は熱く語り始めた。
では重心を揃えるとどんな効果があるのか。「これまでは同じロフトでもソールのグラインドによってCGの位置に差があり、弾道が安定しないケースがありました。それを、今回はCGを揃えたことで、フェース下部のスコアライン2~5本目に当てた際、理想とするやや低めの弾道を安定して再現できるようになりました」
さらに溝にも改良が施されたという。「グルーブ(溝)の容積を約5%増やし、フェースの面の摩擦を高めました。どんなコンディションでもスピンがかかるように調節しています」と胸を張った。
その後もボーケイ氏を中心に精力的にクラブテストが行われ、アダム・スコット(オーストラリア)やブライアン・ハーマンといった名だたる選手らが次々と新ウェッジを試打していた。
ほかにも、ボーケイウェッジを使う久常涼のバッグの中にはウェッジワークス(プロトタイプ)のSM11が入っており、段ボールの中には平田憲聖のヘッドも用意されていた。SM10を使用するスコッティ・シェフラーも、今週新ウェッジをテストするとのことだ。
実際に選手が使用した反応、新ウェッジへのスイッチ状況など、また情報が入り次第お届けしたい。(カリフォルニア州ラ・キンタ/服部謙二郎)