覚悟を胸に、新天地で歩み出す。FAで楽天から巨人へ移籍した則本昂大投手(35)が19日、都内のホテルで入団会見に臨んだ。…

覚悟を胸に、新天地で歩み出す。FAで楽天から巨人へ移籍した則本昂大投手(35)が19日、都内のホテルで入団会見に臨んだ。3年推定総額13億円の大型契約を結び、背番号は「43」。「とにかく全力でがむしゃらに腕を振って。チームの日本一のために全力でやるだけ」。プロ13年目。通算120勝のベテランが、決意をにじませた。

日本一を知る2人が、再びタッグを組む。楽天に入団した13年は、田中将が24勝0敗と大車輪の活躍。ルーキーイヤーの則本も15勝を挙げ、球団創設後初となるリーグ優勝、日本一に貢献した。同年、くしくも日本シリーズで激突した巨人のユニホームで、共闘することに。田中将からは「一緒に頑張ろう」とエールが届いた。則本は「まさかまた一緒にプレーができるとは、夢にも思っていなかった。すごくうれしい気持ちと、田中さんに追いつけ追い越せという気持ちと、たくさんの感情がある。一緒になってチームを引っ張って行けたら」。かつて東北を沸かせた両輪が、伝統ある巨人で力を合わせる。

悩み抜いた末に決断した。大リーグ挑戦も視野に入れ、昨年11月に海外FA権を行使。「悔いのない野球人生にしたい」と、国内移籍を決めた。背景には、プロとして掲げていた明確な目標があった。「40歳までは必ず一線でやりたい」。巨人から届いたオファーに「複数年の提示をいただけたのは心強かった」と、胸の内を明かした。

まっさらなマウンドで、再び勝負に挑む。通算8度の2桁勝利を記録した右腕は、24年から救援に転向。セーブ王にも輝いたが、阿部監督は先発投手として期待する。「行けと言われたところで投げるだけ。やれる自信はある。規定投球回、2桁勝利をしたい」。14年ぶりの日本一へ、闘志あふれる頼もしいピースが加わった。【北村健龍】