デイリースポーツ制定「ホワイトベア・スポーツ賞」の2025年度受賞者が決定した。昨年8月の新体操世界選手権団体総合で同…
デイリースポーツ制定「ホワイトベア・スポーツ賞」の2025年度受賞者が決定した。昨年8月の新体操世界選手権団体総合で同種目初の金メダルを獲得した日本代表(鈴木歩佳、稲木李菜子、田口久乃、西本愛実、花村夏実、三好初音)と昨年10月に行われた体操の世界選手権女子種目別床運動で金メダル、平均台で銅メダルを獲得した杉原愛子(26)=TRyAS。スポーツ界に夢と感動を与えた受賞者を紹介する。
世界選手権の団体総合で、日本史上初の金メダルを獲得した新体操日本代表が選ばれた。1961年から始まったホワイトベア・スポーツ賞で、五輪2連覇の内村航平氏、21年東京五輪2冠の橋本大輝(日本生命)ら体操では多くの歴代受賞者がいるが、新体操では初めて。団体競技としては、特別賞を受賞した2019年ラグビーW杯日本代表以来となった。
開催地を意識したテーマ設定で快挙をつかんだ。リオデジャネイロで行われた世界選手権。温暖な地域の審判や観客になじみのある演目を探し、かつ日本の文化や曲を世界に伝えたいとの思いから、気候や人の温かさに共通点がある沖縄の音楽を採用した。
25年6月には石垣島合宿を敢行。高校の吹奏楽部、郷土芸能に携わる現地の人と交流することで、沖縄民謡独特の手の動かし方、音の乗り方を学び、演技に落とし込んだ。
世界選手権の本番では、「エイサー」を振り付けに盛り込んだリボン曲「島唄」を舞い、世界から高く評価された。従来より芸術点が格段に伸び、種目別では銀メダルを獲得。団体総合では1975年大会と2019年大会の銀メダルを上回って4大会ぶりの表彰台となる優勝を果たした。また、5大会連続出場を逃した24年パリ五輪の悔しさを晴らす結果にもなり、メンバーは涙を流して歓喜に浸った。
10月には主将を務めた鈴木歩佳(ミキハウス)と、2018年から代表を支えた稲木李菜子(国士舘大/みどりク)が引退を発表。同月に行われたトライアウトを経て、15歳の真鍋凜(香川・観音寺総合高)と川口莉子(東京・駒場学園高)が加入し、新たな日本代表が始動している。
2025年のスポーツ界を彩ったフェアリージャパン。快挙を自信に、2年後に控える28年ロサンゼルス五輪では日本史上初のメダル獲得を狙う。
◆鈴木歩佳(すずき・あゆか)1999年9月27日、岐阜県出身。5歳から新体操を始め、15年から日本代表入りし、25年は代表主将を務めた。21年東京五輪は団体8位。25年10月に引退を発表した。日体大卒。165センチ。
◆稲木李菜子(いなき・りなこ)2003年4月22日、熊本県出身。姉の影響で6歳から新体操を始め、18年から日本代表入り。東京五輪はリザーブだった。25年10月に引退を発表。160センチ。
◆田口久乃(たぐち・ひさの)2006年9月15日、千葉県出身。あずさ第一高を経て、東女体大。163センチ。
◆西本愛実(にしもと・めぐみ)2007年9月26日、愛媛県出身。小学生から新体操を始めた。昭和学院高在学中。163センチ。
◆花村夏実(はなむら・なつみ)2008年7月12日、長野県出身。3歳から新体操を始めた。松本国際高在学中。169センチ。
◆三好初音(みよし・はつね)2009年6月25日、香川県出身。団体総合で金メダルを獲得した25年世界選手権では、チーム最年少。観音寺総合高在学中。165センチ。