<大相撲初場所>◇9日目◇19日◇東京・両国国技館初の天覧相撲で黒星を喫した新大関の安青錦(21=安治川)は、三役昇進後…

<大相撲初場所>◇9日目◇19日◇東京・両国国技館

初の天覧相撲で黒星を喫した新大関の安青錦(21=安治川)は、三役昇進後としては初となる連敗は回避し、勝ち越しに王手をかけた。かねて憧れ、巡業の支度部屋では常に隣に陣取り、土俵内外で教えを受けてきた西前頭2枚目若隆景を切り返し。立ち合いから突き放され、距離を詰め切れなかったが、おっつけ、差し、さらに下手と左からの攻めがさえ、最後も技巧派の本領発揮だった。

「お互い低い姿勢で、先に(相手の上体を)起こした方が勝つと思っていた。起こせるように意識したし、起こすことに精いっぱいだった」。相手も技巧派だけに、一瞬の隙が明暗を分けると、集中して取り切った。番付で逆転した若隆景にはこれで、通算3勝2敗と白星を先行。憧れの先輩力士として変わらず尊敬しているが「土俵に上がったら、そういうのは関係ない」と、1人の敵として勝負に徹していた。

天覧相撲となった前日18日の8日目は、関脇霧島に敗れた。それでも、取組後に天皇、皇后両陛下、愛子内親王殿下と懇談した際の様子を、この日の取組後に振り返り「すごく心に残った。自分にとっては大切。こういうことが経験できると思っていなかったので」と、貴重な経験として受け止め、改めて感激した様子だった。