活躍しても「バラ色」ばかりのオフじゃない。西武の西川愛也外野手(26)にはこの冬、少しばかりの心配事があった。「ちょっと…
活躍しても「バラ色」ばかりのオフじゃない。西武の西川愛也外野手(26)にはこの冬、少しばかりの心配事があった。
「ちょっと不安な部分も正直、最初はあったんですけど…」
ソフトバンク中村ら先輩の自主トレに参加させてもらうことが多かった。その中村が現在、リハビリ中。西川はついに独立することになった。
最初は1人で自主トレをしようと思った。「プロで8年やらせてもらって、その中から体験したキツいメニューをミックスしながらっていうのも全然いいなっていう感じで」
ところがフタを開けてみると、後輩たちと動くことが多い。「愛也さん、どこでやってるの? 一緒に行っていいですか?」。19日も野村大樹捕手(25)、谷口朝陽内野手(21)と3人で埼玉県内で動いた。
中堅の定位置でノックを受けた。今季は外野練習に本格的に乗り出す育成3年目の谷口が「後ろで見ます」と言い、打球に対して同じ動きをしてきた。カルガモの親子のよう。
「朝陽が急に言ってきて。僕のマネして意味あるのかなって思いましたけど、こっちもなんか、逆に(見せることを)考えながらやってた感じで」
マネされる選手になった、とも言える。
「そうっすね。逆にそこには責任も伴いますんで、自覚を持ちながらやっていきたいです」
昨季、不動の1番中堅として歩み始めた。ケガさえなければ最多安打のタイトルも狙えるペースだった。23年シーズン途中までは62打席連続無安打のワースト記録を作ったが、ようやく花開いた。
「変な記録を持っているにもかかわらず、こうやってバッティングや守備のことだったり聞いてきてくれるっていうのは、なんか、ほんとうれしいなと」
運転しながら自然と涙するほど苦労した時期があるからこそ「僕しか経験できないことだったので、伝えられることもあるんじゃないかな」と思える。
26歳。西武選手会の副会長に就任し、チーム内でのステージも間違いなく上がっている。
「まだまだそこまで(チーム全体を)考えられる余裕はないです。僕はそんな立ち位置でもないので、まずはもう、自分のこと、必死でやるだけです」
それでも自然と後輩たちが慕ってくる。まだまだ、輝きわたる青春のまっただ中。ともに強くなる。【金子真仁】