<大相撲初場所>◇9日目◇19日◇東京・両国国技館“史上最強の新弟子”の呼び声高く、第63代横綱からしこ名を受け継いだ東…
<大相撲初場所>◇9日目◇19日◇東京・両国国技館
“史上最強の新弟子”の呼び声高く、第63代横綱からしこ名を受け継いだ東序ノ口19枚目の旭富士(23=伊勢ケ浜)が、順当に白星を重ね、無傷の5連勝を飾った。まるで子どもとの稽古のように、頭から当たってきた西序ノ口9枚目の風ノ華(19=押尾川)を、優しく包み込むように受け止めると、相手がけがしないようにとばかりに、そっと寄り切った。今場所、初めて番付にしこ名が載ったが、早くも序ノ口の全勝は同部屋の蒼富士と2人だけとなった。
取組後は前相撲の先場所から変わらず、取材に応じなかった。対戦した風ノ華は「何もできなかった。実際には浮いていないけど、体が浮いたような感覚。体を密着され、力が入らないように取られた」と、完敗を認めるしかなかった。風ノ華は、昨年春場所の前相撲で初土俵を踏み、まだ勝ち越しの経験がない。現在は173センチ、80キロの細身で、師匠の押尾川親方(元関脇豪風)には「レベルの違いを楽しんでこい」と言われて送り出され、将来の横綱、大関候補と胸を合わせた。
「自分はもう1敗していたので、最初に対戦すると知った時はビックリした。これまでの対戦相手とは別格。雰囲気、オーラがあった」と、肌を合わせたからこそ、強さを感じた様子だった。秋田市出身で「親戚から『クマが出た』と連絡があったので心配」という、心優しい19歳は、旭富士と対戦できたことを誇らしく感じている様子。これで3勝2敗となったが「まずは、あと1勝。初めての勝ち越しを目指したいです」と、精悍(せいかん)な顔つきになって話していた。