プロボクシングの元WBC世界スーパーフライ級(52・1キロ以下)王者・徳山昌守氏(51)が18日、会長を務める徳山ジム…

 プロボクシングの元WBC世界スーパーフライ級(52・1キロ以下)王者・徳山昌守氏(51)が18日、会長を務める徳山ジムからプロ1号を輩出した。アマ出身の李勝輝(リ・スンフィ、26)がこの日、大阪・堺市内での初プロテストに合格した。24年12月のオープンから約1年。徳山会長は「まずはホッとした。今年は全日本新人王を狙う」と、かつて自身も通った道と重ね合わせ、期待を寄せた。

 徳山会長はセコンドに付き、2ラウンドのスパーリングを見守った。ウエルター級(66・6キロ以下)で受験したサウスポーの李は、2階級上のミドル級(72・5キロ以下)の照井颯(17)=大阪帝拳=に、果敢にストレートを打ち込んだ。戦い終えた李に、徳山会長から「いい左が当たっていたが、リード(の右ジャブ)が全然出ていない」と厳しい指摘も。大阪朝鮮高などでアマ6勝5敗の李は「しっかりアウトボクシングができるプロボクサーになりたい」と階級こそ違うが、徳山会長の現役時のような、打たせずに打つスタイルを目指す。

 徳山会長は現役引退後、大阪・鶴橋で焼き肉店を営んでいたが、すでに閉店。「ボクシング界に恩返ししたい」と東大阪市の近鉄、JRの「河内永和」駅前にジムを開いた。他ジムからの移籍選手も抱えており、今年の西日本新人王戦に複数選手をエントリー予定。「3年で日本チャンピオン、5年で世界チャンピオンを出したい」と野望も明かした。06年2月のラストファイトから約20年。リングに向かう情熱は、当時のままだ。(田村 龍一)

 ◆徳山 昌守(とくやま・まさもり)1974年9月17日、東京都生まれ。51歳。高校卒業後、単身大阪へ。94年、グリーンツダジムからプロデビュー。95年度のフライ級(50・8キロ以下)全日本新人王。96年、金沢ジム移籍。2000年8月、WBC世界スーパーフライ級王座奪取。8度防衛後の04年6月に陥落したものの、翌05年7月に奪還。1度防衛後に返上、引退。プロ通算32勝(8KO)3敗1分け。現役時は身長171センチの右ボクサーファイター。家族は妻と1男1女。