◆大相撲初場所8日目(18日・両国国技館) 令和2度目の天覧相撲で西前頭3枚目・伯乃富士が横綱・大の里を押し出し、昭和以…

◆大相撲初場所8日目(18日・両国国技館)

 令和2度目の天覧相撲で西前頭3枚目・伯乃富士が横綱・大の里を押し出し、昭和以降3人目となる4場所連続の金星を獲得した。横綱・豊昇龍は東前頭4枚目・大栄翔にはたき込まれ、両横綱は2敗目を喫した。新大関・安青錦、大関・琴桜にも土がつき、2横綱2大関が全て敗れる大波乱が起きた。天覧相撲で横綱、大関陣が全員負けたのは蔵前国技館で初めて実施された1955年夏場所以降初めて。出場した4人以上の上位陣全員に土が付くのは2024年夏場所初日以来となった。

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 6年ぶりの天覧相撲は波乱の連続となった。結び前の一番を終え、東の支度部屋の風呂場から引き揚げてきた豊昇龍は館内の大歓声を聞き、すぐにテレビ画面に目をやった。結びの一番で大の里が敗れたのを知り「負けた? 全員負けじゃねえか」と苦笑いした。

 今場所は21年秋場所以来の番付に2横綱2大関がそろって迎えた。だが、結び前の4番。両大関の琴桜が小結・王鵬に押し出され、安青錦も過去3戦全勝の関脇・霧島に寄り倒された。重苦しい空気の中で土俵に上がった豊昇龍は立ち合いで左を差して前に出たが、平幕・大栄翔にはたき込まれて通算12個目の金星を配給した。天覧相撲で前代未聞の横綱・大関陣の総崩れに、八角理事長は「プレッシャーがあったのかもしれない。今日は下位の者が張り切っていた」と語った。

 4人は打ち出し後、両陛下と愛子さまと歓談した。豊昇龍は7日目に右の額に負った傷を気遣われたという。天皇陛下が皇太子時代の07年7月にモンゴルを訪問した際、当時8歳で叔父の元横綱・朝青龍に同席して面会したことも話題に上ったという。横綱として雄姿を見せることはできなかったが「緊張した。ちょっと硬かった。しっかり後半戦頑張っていきたい」と前を向いた。(林 直史)