<大相撲初場所>◇8日目◇18日◇東京・両国国技館東前頭筆頭の一山本(32=放駒)は完敗だった。関脇高安(35=田子ノ浦…

<大相撲初場所>◇8日目◇18日◇東京・両国国技館

東前頭筆頭の一山本(32=放駒)は完敗だった。関脇高安(35=田子ノ浦)にはたき込みで敗れて7敗目(1勝)。見せ場は作れなかった。

午後5時29分に取組があり、1分後には東の支度部屋に戻ってきた。同33分に風呂から上がり、上がり座敷でマゲを直してもらいながら、報道陣に対応した。

第一声は「聞くことあります?」。決して冷たい言い方ではない。完敗ゆえに、自虐的に言った。負けても不機嫌にならず、相撲内容をしっかり振り返ってくれるところが一山本の律義さでもある。メモが取れないくらいの早口で、取り口を振り返る。要約すると、相手の横から攻めたかったができず、かち上げに浮き上がってしまい、足がついていかなかった。「しっかり反省して、また明日頑張ります」と締めくくった。

天覧相撲については「とても光栄なことだと思っています。めったにないことなので、しっかり上の方にいられたことはとても感慨深い」と答えてくれた。両陛下と愛子さまが観戦されたのは、幕内後半から。上位にいるからこそ、自分の相撲を見ていただけるのだ。

6年前の天覧相撲の時は幕下だった。天覧相撲の記憶は「付け人で1回あったかもしれないけど、(相撲を取るのは)初めてです」。場内はいつもと雰囲気が異なったが、そこは一山本には関係なし。「場内の雰囲気は普段から感じ取ってないです。入る時(陛下が)目に入ったけど、じろじろ見るのも悪いし…。相撲しか見てません。力士が落ちてきたら怖いんで…」。

帰路を急ぐのはいつも通り。中日を終えて、1勝7敗。三役に上がるには、もう負けられない。支度部屋を出たのは午後5時38分。「急いで帰ろう。早く、場所終わんないかな…」とつぶやいていた。実はここから7連勝を狙っているのだが、心にとどめているのが一山本でもある。【佐々木一郎】