<大相撲初場所>◇8日目◇18日◇東京・両国国技館東前頭16枚目の朝乃山(31=高砂)は、恩師の命日を白星で飾ることがで…
<大相撲初場所>◇8日目◇18日◇東京・両国国技館
東前頭16枚目の朝乃山(31=高砂)は、恩師の命日を白星で飾ることができなかった。西前頭11枚目の錦富士に、珍しく一方的な展開で敗れ、5勝3敗。立ち合いから相手の鋭い出足で押し込まれ、右をのぞかせて組み止めようとしたが、巻き替えて左を差され、そのまま勢いに乗った相手に寄り倒された。「一方的にやられた。何もできなかった」。今場所の2敗は、敗れたものの前に出て攻勢で、土俵際で逆転されて喫したもの。今場所最悪ともいえる内容に、表情を曇らせながら話した。
初顔合わせで敗れた昨年秋場所に続き、またも勝てずに返り討ちに遭った。相手は中退してプロ入りしたとはいえ、母校近大の3学年後輩。この日は、2人が近大に在学した当時の監督で、20年に55歳亡くなった伊東勝人さんの命日で、朝乃山はこの日の朝稽古後に「監督の命日に近大の後輩と当たるというのは縁を感じる。いい相撲を見せるしかない」と、天国の恩師に褒めてもらえるよう、全力の取組を約束していた。取組後は「前回も一方的。前回同様に負けてしまった。後輩に負けたことも悔しい」と唇をかんだ。恩師に白星を伴って、感謝を伝えることはできなかった。
前日17日の7日目は、無敗で優勝争いの単独トップだった前頭阿炎の連勝を止めた。この日の取組前の時点で、1敗は両横綱をはじめ、6人が並ぶ混戦。朝乃山も勝ってトップと1差を守りたかったが、2差に広がって幕内力士として臨む約1年半ぶりの本場所を折り返した。折り返しの8日目が内容を伴わなかっただけに「しっかり修正して、前に出る相撲を取らないと。昨日(7日目)までは悪くなかったけど、今日はふがいない相撲を取ってしまった。切り替えてやるしかない」と、自らに言い聞かせた。天国の恩師に向けても「結果で恩返ししていかないといけない」と、巻き返しに向けて力説。白星こそ届けられなかったが、節目の日に決意を新たにしていた。