<We love baseball>3世代でプロを目指す選手がいる。履正社の辻竜乃介内野手(2年)だ。祖父哲也さんは24…

<We love baseball>

3世代でプロを目指す選手がいる。履正社の辻竜乃介内野手(2年)だ。祖父哲也さんは24年に75歳で亡くなったが、中日でプレーした外野手。

父はオリックス、楽天で外野手としてプレーして現在は西武でファームチーフコーチを務める竜太郎さん(49)で、プロ野球選手としてのDNAを受け継ぐ。「3代目というプレッシャーはないですけど、3代目が史上初と言われている。そこは自分の夢なので向かっていきたい」と力強く語った。

身長184センチで体重88キロと恵まれた体格を持つ。父の影響で野球を始め、祖父や父と違い遊撃手一筋。父から「内野のほうが楽しいぞ」と言われたことがきっかけだが、「難しいポジションでボールに触れる機会も多い。勝敗をわけるし、レギュラーを簡単に取れない特別なポジション」と魅力を話す。小学校では阪神ジュニア、中学校ではU15日本代表にも選出された。

生まれたときには父はNPBを去っていたが、独立リーグでプレーする姿に「かっこいい」と憧れた。小、中学生のときは自宅で毎日のように父とキャッチボールやランニング。基礎の重要性を学び、「レベルが高くなる中でいろいろ考えないといけない。基礎ができていないと考えることもできないので、教えは生き続けている」と感謝する。

強豪校の履正社に進み、4番で正遊撃手ながら主将も務める。多田晃監督(47)も「思いやりがあって真面目に取り組める。すべてで中心的な位置にいる」と期待を寄せる。

昨秋は大阪大会5回戦で敗退。同校が継続的に甲子園に出場するようになった06年以降は在学中に1度は甲子園を経験してきたが、23年の春夏連続出場が最後。辻の世代はまだ聖地を踏んでおらず、「気持ちを強く持っていないと簡単には立てない舞台だと思う。何としても僕たちの代で甲子園に行く」と思いは強い。

その先には親子3世代でのプロ野球の世界も見据える。「3代というプレッシャーよりも幸運だと思って、いい環境に恵まれたなと切り替えてやっている。大学出てからプロ野球選手になって、メジャーリーガーになります」。言い切ることで言葉に責任を持てるという父の教えを守り、有言実行させる。【林亮佑】

◆辻竜乃介(つじ・りゅうのすけ)2008年(平20)10月5日生まれ、兵庫県神戸市出身。向洋小1年から六甲アイランド少年野球部で野球を始め、6年時に阪神ジュニアに選ばれた。向洋中ではヤング神戸須磨クラブに所属し、23年のU15日本代表に選出。履正社では1年秋からベンチ入り。祖父哲也さんと父竜太郎さんはともに元プロ野球選手。50メートル走6秒2。身長184センチ、体重88キロ。右投げ右打ち。