「ノルディックスキー・ジャンプ・W杯」(17日、大倉山ジャンプ競技場) 男子個人17戦(HS137メートル)が行われ、…

 「ノルディックスキー・ジャンプ・W杯」(17日、大倉山ジャンプ競技場)

 男子個人17戦(HS137メートル)が行われ、22年北京五輪代表の中村直幹(29)=フライングラボラトリー=が、1回目に134メートル、2回目に132・5メートルを飛んで合計263・6点で、個人戦では22~23年シーズン以来3季ぶりの表彰台となる2位に入った。ミラノ・コルティナ五輪代表選考に関わる19日までの25~26年シーズンW杯ランキングで日本勢3番手以内を確定させ、代表入りが濃厚となった。3位は二階堂蓮(日本ビール)。小林陵侑(チームROY)は5位だった。

 こん身のガッツポーズが飛び出した。1本目からヒルサイズに迫る134メートルのビッグジャンプで4位につけると、2本目も132メートルをそろえて3季ぶりの表彰台となる2位。札幌市出身で、幼少期から慣れ親しんだ大倉山の特性を理解したジャンプで表彰台に返り咲き、「よかった。風が変わるのも知っているし、台のリズム感の流れも頭にこびりついている」と実感を込めた。

 東海大卒業後に合同会社「フライングラボラトリー」を設立し、現在はスロベニアを拠点に、環境問題とも向き合う“起業家ジャンパー”。この日の結果で五輪代表入りは濃厚だが、「陵侑君や二階堂君みたいに結果を求められる自信はないし、そういうスタイルは好きじゃない。彼らの方がスター性があるし、自分は裏からひっそりの方がいいかな」と笑い、闘争心ゼロで競技に集中するスタイルを貫いていく。

 今後も夢舞台は意識せず、目の前のジャンプ1つ1つに意識を注ぐ。「五輪は大きなイベントだけど、長いシーズンの中の1つ。淡々とやっていけばリザルト(結果)も出ると思う」と自然体で意気込んだ。