昨季途中に国指定の難病「黄色靱帯骨化症」から復帰した阪神・湯浅京己投手(26)が17日、沖縄県宜野座村で小幡竜平内野手…

 昨季途中に国指定の難病「黄色靱帯骨化症」から復帰した阪神・湯浅京己投手(26)が17日、沖縄県宜野座村で小幡竜平内野手(25)、茨木秀俊投手(21)らと行っている自主トレを公開した。トレーナーを務める菊池貴之氏(41)の紹介で、スケートボード女子パークの2024年パリ五輪日本代表・草木ひなの(17)=スターツ=も参加。世界で戦うアスリートに刺激を受け、2大会ぶりに野球が実施される28年ロサンゼルス五輪での競演を誓った。

 生き生きとした表情で湯浅は未来を見据えた。マウンドに立てるかすら不透明だった自主トレから1年。難病の影響と付き合いながらも、進化を志し、前に進んでいる。

 今年3度目だという傾斜を使った投球では、ラプソードで計測しながら立ち投げで25球。ボールが浮き上がった変化量を示す「ホップ成分」が昨年は50センチを下回ったといい、「平均で55(センチ)いっていた」という手術前の数値に戻すべくトレーニングに励む。肩や背中などの可動域を広げるためにジャベリックスロー(やり投げ)も取り入れた。「手術した部分の硬さがシーズン中も一番しんどかった。去年より分かっている部分もあるので、試しながらやっていきたい」と模索を続ける。

 新たな出会いがモチベーションだ。自主トレにはスケートボーダーの草木が参加。体幹トレーニングを一緒に行うなど、23、24年の世界選手権銀メダリストから刺激を受けている。「どういうトレーニングをしたら上に行けるのかを見た方がいいよと菊池先生が言ってくれて。ストイックで本当にすごい」という草木からの褒め言葉に照れ笑い。「湯浅さんと一緒にロス(五輪)を目指して」という発言には「はい」と笑顔でうなずき、共闘を約束した。

 「世界」を経験する意義はよく知っている。23年WBCでは日本代表の一員として世界一を果たし「一流の方たちに話も聞けましたし、ああいう空気感でしか学べないことはたくさんある」と回顧した。16日には出場選手の2次発表があり「うらやましい気持ちもありますけど、また世界一を取ってほしい」とエール。「投げられるなら投げたい」と3月上旬に予定される侍ジャパンとの強化試合登板にも意欲を示した。

 今季は「開幕からシーズンを通してチームの力になりたい」と目標を設定。球団史上7人目となる通算100ホールドまで残り「32」と節目の数字も視界に捉える中、「通過点だと思う。でも、そういう数字は積み重ねていきたい」と意気込んだ。再び大舞台に立つべく、己と向き合っていく。

 ◆草木ひなの(くさき・ひなの)2008年4月4日生まれ、17歳。茨城県つくば市出身。土浦日大高2年。8歳で競技を始め、初出場した21年12月の日本選手権に13歳で優勝し、23年まで3連覇。同年の杭州アジア大会で金メダル。24年パリ五輪では女子パークで8位。得意技は空中で体を一回転半する「540(ファイブフォーティー)」。スピードに乗った恐れ知らずのスタイルから「鬼姫」の異名を持つ。