フリースタイルスキー・モーグルのワールドカップ(W杯)第5戦は米ニューハンプシャー州ウオータービルで行われ、男子は22…

 フリースタイルスキー・モーグルのワールドカップ(W杯)第5戦は米ニューハンプシャー州ウオータービルで行われ、男子は22年北京五輪銅メダルの堀島行真(28)=トヨタ自動車=が今季2勝目、通算24勝目を飾った。2月6日のミラノ・コルティナ五輪開幕まで3週間を切り、3大会連続出場を確実にしたエースが、悲願となる日本男子初の五輪金へ弾みをつけた。女子は冨高日向子(25)=多摩大ク=の7位が日本勢最高だった。

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 五輪前最後のW杯で、堀島が金メダル候補の力を見せつけた。W杯100勝の宿敵・キングズベリー(カナダ)は出場していなかった中、代名詞のコーク1440を封印しながらも、昨年12月の開幕戦に続く今季2勝目で5戦中4度目の表彰台に立った。ミラノ・コルティナ五輪での金メダルを見据え「すごく落ち着いていた。この勝ち方は良かった」と手応えを得た。

 3位だった北京五輪後は拠点をノルウェーに移した。これまでは悪天候で思うように練習が積めない日もあったが、屋内の施設で技を特訓。練習環境が整備されたことで、昨季から出し、代名詞となったコーク1440も昨オフに「100本滑って習得」し、今オフは「50本」をノルマに完成度を高められたという。

 3度目の五輪出場を確実にし、狙うはモーグルと新種目のデュアルモーグルでの2冠だ。日本女子では98年長野大会で里谷多英が制しているが、日本男子での五輪制覇は初の快挙となる。昨年の世界選手権モーグル王者のエースは「一番いい出来。ワクワク感も出ている。五輪に向けてパワーをためていきたい」。緻密(ちみつ)に積み上げてきた準備を発揮し、悲願をかなえる。

 ◆堀島 行真(ほりしま・いくま)1997年12月11日生まれ。岐阜・池田町出身。28歳。両親の影響で1歳からスキーを始め、小学4年でモーグルを開始。W杯通算24勝。23―24年シーズンで日本男子初の種目別制覇。世界選手権は17年にモーグル(M)、デュアルモーグル(DM)2冠。25年M金、DM銀。21年DMで銅。五輪は18年平昌11位、22年北京銅。身長170センチ。家族は妻と子ども1人。