「ABEMA大相撲」の専属解説者の元横綱・若乃花(3代目)の花田虎上氏がこのほど、スポーツ報知の取材に応じた。初日の取…

 「ABEMA大相撲」の専属解説者の元横綱・若乃花(3代目)の花田虎上氏がこのほど、スポーツ報知の取材に応じた。初日の取組(11日)を解説後、両横綱の大の里(二所ノ関)、豊昇龍(立浪)、新大関・安青錦(安治川)、そして若手力士について言及。花田氏流の視点で今場所への期待などを挙げてもらった。(取材 山田 豊)

 大の里は昨年11月の九州場所は左肩痛で休場。場所前の稽古も左が使いこなせず心配されたが、蓋を開ければ初日に幕内・一山本(放駒)をわずか2秒で押し出した。6日目を終えて1敗と勝ち星を重ねている。

 「初日は上位安泰だった。大の里は左肩を怪我して休場したが、今日の一番も強い。どこか気が入ってないなと思ったんですけど、全く相手にせず吹っ飛ばしていた。彼は本場所で稽古していくタイプ。あの大きさだし、正直あんまり心配ない」

 新大関・安青錦も幕内・宇良(木瀬)を力強く寄り倒した。新大関の重圧を感じさせない取り口。こちらも1敗を守っている。

 「安青錦は強い。落ち着いてるし疲れが見えない。若いってすごい。僕は新大関場所ですごい緊張したのを覚えているんだけどもそれもない。いい相撲を理詰めに攻めて楽しそう。今場所も楽しみ」

 安青錦は花田さん(3代目・若乃花)を手本にして稽古に取り組んできた。花田さんが横綱昇進のための課題について解説する。

「先場所負けた相撲(大の里、義ノ富士、若隆景)はやっぱり1番痛いところを突かれた。先場所に負けた相手を克服できるかがどうかが今後の成長の鍵になる。今場所どう改善するかが強くなっていくポイント」

 豊昇龍は初日に小結・若元春(荒汐)を危なげなく退けたようにみえたが、懸念材料もみえたという。

 「豊昇龍の左膝の怪我が少し心配。ここ数場所苦しい思いをしており、実際に怪我がち。大きい相撲を取ろうとするのが豊昇龍の相撲で左膝に負担がかかっている。一生懸命やって、負けた先場所の相撲では潔く土俵を下がって私は頑張っているなというふうに思っている。焦らずやってほしい」

 注目する力士には平幕・義ノ富士、伯乃富士(ともに伊勢ケ浜)、藤ノ川(伊勢ノ海)を挙げた。

 「義ノ富士と伯乃富士はうまい。アマチュアで培ったものがある。義ノ富士は初日は少し雑で(琴桜に)負けた。諦めない相撲を取ってもらいたい。若さもあるので伊勢ケ浜親方(元横綱・照ノ富士)にいっぱい怒られてください(笑)、伯乃富士に関しては外から引っ張り込むような肩に負担かかる、ケガをしやすい相撲を取っている。攻め方を変えて負担を減らせるような相撲をとってほしい。運動神経いいんで取れると思う。自分から攻めてほしい。藤ノ川に関してはもう一生懸命、お客様を喜ばせるような相撲を取ってもらいたい。そして三役を目指してほしい」

 ◇花田虎上(はなだ・まさる)。本名・花田勝。1971年1月20日、東京・中野区出身。88年春場所、弟の光司(元横綱・貴乃花)とともに、父(元大関・貴ノ花)が師匠の藤島部屋(当時)に入門。90年秋場所、新入幕。93年名古屋場所後、大関に昇進。98年夏場所後、横綱に昇進した。2000年春場所限りで引退し、同年12月、日本相撲協会を退職。現在はタレント、スポーツキャスターなどで活躍中。優勝5回。幕内通算487勝250敗124休。殊勲賞3回、技能賞6回。現役時代のサイズは180センチ、134キロ。得意は左四つ、寄り、おっつけ。