広島・大瀬良大地投手(34)が16日、廿日市市の大野練習場で自主トレを行い、昨秋に受けた右肘の手術後、初めてブルペンに…

 広島・大瀬良大地投手(34)が16日、廿日市市の大野練習場で自主トレを行い、昨秋に受けた右肘の手術後、初めてブルペンに入った。捕手を立たせ、直球を30球投げて快調をアピールした。順調なら春季キャンプまで、あと3回程度ブルペン入りする見込みだ。

 瀬戸内海の暖かい日差しをいっぱいに浴び、大瀬良が腕を振った。15球を投げ終えた直後には、「(先発で)よく100球も投げていたよね」。とニッコリ。冗談を言えるほど、右肘の回復は順調そのものだ。

 通常のマウンドより傾斜が半分のハーフマウンドに上がった。傾斜が緩やかなため、肘への負担が少ないのが特長だ。力強く腕を振り、30球を投げ終えると、右手人さし指には小さなマメができた。「これから指先もつくっていかなきゃ」。充実感いっぱいだった。

 春季キャンプまで約2週間。次回は、普通の傾斜のブルペンで投球練習する。上半身と下半身の連動性やバランスなどの修正がテーマ。定期的にブルペン入りし、順調ならあと3回投げる予定だ。

 1月中に強度を上げて投げることは例年なかった。「紅白とか、投げるよって言われたときに、投げられる状態をつくっておきたい」。開幕ローテ争いは、例年以上に激しい。「みんな横一戦」。自身も奪い取る立場だ。決意と覚悟が、この日のブルペン入りにも表れていた。

 「この時期に、これだけ強い球を投げられるとは、想像していなかった。何よりトレーナーさんたちがホッとしているような、喜んでくれている顔を見ると良かった」

 額の汗をぬぐいながら、表情を崩した背番号14。感謝の気持ちを胸に、完全復活への階段を上る。