<大相撲初場所>◇6日目◇16日◇東京・両国国技館JR東海道線の停電の影響で常磐線などが遅延し、序二段と三段目の力士5人…

<大相撲初場所>◇6日目◇16日◇東京・両国国技館

JR東海道線の停電の影響で常磐線などが遅延し、序二段と三段目の力士5人が取組に間に合わないハプニングがあった。場内では「皆さまにお知らせいたします。○○-●●の取組は交通機関遅延のため、到着次第取組を行います」とアナウンスされた。いずれも本場所入りする途中で日本相撲協会側に連絡を入れたため、取組の順番を変更して行われた。

5人の内訳は、茨城県阿見町の二所ノ関部屋の力士が3人、茨城県龍ケ崎市の式秀部屋が2人。2勝3敗だった。それぞれ、以下の状況で遅れた。

▽東序二段83枚目の大当利(26=式秀) 電車が遅延して遅刻。2番目の審判の交代前に取組があり、東序二段85枚目の琴布野(19=佐渡ケ嶽)に押し出しで敗れた。

▽東序二段66枚目の阿見大心(17=二所ノ関) 西序二段57枚目の田中(19=二所ノ関)とともに、JRひたち野うしく駅から午前7時40分ごろの常磐線に乗ったが、電車が遅延。取組に間に合わない可能性があるため、午前9時ごろに部屋のマネジャーを通じて両国国技館の若者頭に連絡を入れた。2人は南千住駅からタクシーに乗り換え、両国国技館に急行し、午前10時10分ごろに到着した。

支度部屋まで猛ダッシュし、田中はギリギリで取組に間に合い、栃颯を押し出して3連勝とした。田中は「アップもできませんでしたが、逆によかったかも…。初めての経験です」と話した。

阿見大心は取組に間に合わなかったため、田中の取組の後に組み込まれた。こちらは福生龍に寄り倒されて敗れた。阿見大心は「着いてから、頭(マゲ)をやってからまわしを巻いて、すぐに行きました。(取組は)いつもの悪い癖が出た。(遅延の)影響はそんなになかった」と言い訳はしなかった。師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)が土俵下で審判に入っていたが「師匠の顔は見れませんでした」。

▽東序二段17枚目の冨蘭志壽(27=式秀) JR龍ケ崎市駅から、いつもより15分早い午前8時22分発の電車に乗った。午前10時ごろ、間に合わないと思い、師匠の式秀親方(元幕内北桜)に報告。親方が若者頭に連絡した。行司の木村桜乃助とともにJR上野駅まで行き、タクシーで国技館へ向かった。「遅延がなければ、9時40分には着いている。師匠や行司さんには迷惑をかけました。気をつけたいです」。取組は、3番の審判交代前に行われ、西序二段15枚目の鶴翔(19=音羽山)にはたき込みで勝った。

▽西序二段4枚目の貴正道(23=二所ノ関) JRひたち野うしく駅から午前9時ごろ発の電車に乗った。「何も知らず、通りがかりの人に『電車が遅れてるけど大丈夫?』と言われた」。電車が遅延し、道中で連絡を取り合った古田、今村と合流。JR三河島駅で下車し、空車のタクシーをつかまえて国技館へ。「焦ってもしょうがないので、リラックスしていこうと思いました。着いてからもいつも通りアップができた。相手の方には申し訳ない」。取組は3番の審判交代前に行われ、西序二段2枚目の醍醐山(19=伊勢ノ海)に突き倒しで勝った。

▽西三段目70枚目の古田(25=二所ノ関) 「いつも早く出るようにしているので、普通は時間に遅れることはない。今日もいつも通りに行こうと思ったら、ちょっと前に(電車が遅延していることに)気づいた。三河島でタクシーに乗り換えた。日暮里は止まっていたので。行司に前もって連絡を入れたら、取組は大丈夫ということだった。(部屋を)出たのはだいたい8時半くらいかな。リズムが狂うほどのことではなかった」。取組は4番の審判交代前に行われ、西三段目72枚目の龍葉山(20=時津風)に寄り切りで敗れた。