今年の野球殿堂入りの通知式が15日、都内のホテルで行われ、指導者としての実績も加味する競技者表彰のエキスパート表彰とし…

 今年の野球殿堂入りの通知式が15日、都内のホテルで行われ、指導者としての実績も加味する競技者表彰のエキスパート表彰として、2023年の第5回WBCで世界一となった野球日本代表・侍ジャパン前監督・栗山英樹氏(64)の殿堂入りが発表された。昨年は24票足らず次点となっていたが、今回は1票上回り候補入りから4年目での栄誉となった。競技者表彰のプレーヤー表彰、特別表彰は該当者なしだった。

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 第6回WBC開催を3月に控えたタイミングで、前回大会の優勝監督である栗山氏が栄えある野球殿堂入りを成し遂げた。原辰徳氏が隣で拍手を送った中、壇上に上がった栗山氏は「まさかテスト生でプロ入りした自分がこれだけ長く野球をやれるとは思っていませんでした。小学生の時に王さん、長嶋さんに憧れて後楽園球場に見に来ました。中学時代には原辰徳選手に憧れて東海大相模のセレクションを受けました」と回顧。「先輩方、素晴らしい選手の方々が力を与えてくれました」と感謝の思いを口にした。

 昨年は当選必要数に24票足りず次点だったが、候補入りから4年目での当選となった。

 ドラフト外で入団したヤクルトで7年の現役生活を送ったが、選手としての実績よりも、監督として独自の手腕を発揮してきた。

 指導者経験なしに日本ハム監督に就任し、1年目の2012年には積極的な若手起用で新人監督として17人目のリーグ優勝を達成。

 この年のドラフトでは、高校からのメジャー挑戦を表明していた大谷を強行指名。投打の二刀流として育てるなど、これまでの常識にとらわれない柔軟な発想、独自の哲学を貫き2016年にはチームをリーグ優勝、日本一に導いた。日本ハム監督としての10年間では1410試合で684勝672敗54分、勝率・504の成績だった。

 また退任後の2021年には侍ジャパン監督に就任。23年の第五回大会では当時エンゼルスに在籍していた大谷を筆頭に、パドレスのダルビッシュ、日系人であるカージナルスのヌートバーを初選出するなど最強チームを結成。選手との対話を重視しての人材活用術、マネージメント力で代表監督としてチームを3大会ぶりの世界一に導いた。

 ◆エキスパート表彰の対象者は監督、コーチを退任して6カ月経過、または21年以上前にプロ野球の現役を引退した人。選出方法は、殿堂入りした人と競技者表彰委員会の幹事、野球報道年数30年以上の経験を持つ委員の投票で75%以上の得票が条件となる。

 プレーヤー表彰は現役引退から5年以上経過した人の、その後15年間が対象。