<「ゴールドラッシュ」アマチュア選手の今後:ショーケース編4>ショーケース2日目の紅白戦で最も活躍が光ったのは、米サウス…

<「ゴールドラッシュ」アマチュア選手の今後:ショーケース編4>

ショーケース2日目の紅白戦で最も活躍が光ったのは、米サウスウエスタン・オレゴン・カレッジに通う古畑大地投手兼内野手(2年)だ。2試合で中越え本塁打を含む4安打。持ち味の打撃で猛アピールに成功し、イベント関係者から「これだけ打てば、4年制大学にいけるぞ」と絶賛が寄せられた。満足のいくパフォーマンスに、古畑は「いいオファーがくるといいですね」と声を弾ませた。

長野・松本県ケ丘3年夏に聞いた講演会が、米国挑戦へと突き動かした。登壇者は18年平昌五輪スピードスケート女子500メートル金メダリスト小平奈緒さん。「探究の先に見えた世界の舞台」と題した話は、卒業後の進路に悩む古畑に強烈な印象を残した。「(小平さんが)世界一のスケート大国オランダに行った話をしてくれて。早いうちから世界一を見ておくと、その後の人生観や未来が全然変わったものになると話してくれました」。

講演会からしばらくたった後も、「世界一」というワードが頭から離れない。もともとは東京6大学野球の慶大を目指していたが、高校通算35本塁打をマークした右の強打者は「野球の本場のアメリカでプレーしたい」と海を渡った。

渡米から約2年がたった今年1月。ショーケースを終えた古畑は、長野・松本市内で小平さんが営むカフェを訪れた。その場に居合わせた小平さんに「あの時の小平さんの講演がなかったら、今の自分はない。『アメリカに行こう』と背中を押されたような気がしました」と感謝を述べると、「アメリカで野球をやっているんだね。体が大きいなと思っていました」と言われた。さらに「頑張って」とエールを送られた。

わずかな時間だったが、尊敬する人からの言葉が何よりうれしかった。「自分もアスリートや夢を追いかけている人の後押しができるような人になりたい」と、気持ちを新たにする里帰りだった。【平山連】

◆ショーケース 米大学野球関係者たちに実力を披露する場として、米大手リクルート団体「ファイブ・ツール」が開催した。4日(千葉・ナスパスタジアム)5日(東京・神宮)と行われ、より良い大学への編入を目指す留学中の大学生や、野球留学を目指す高校生らが参加。60ヤード走、遠投、スイングスピード計測、紅白戦などが行われた。