阪神の中野拓夢内野手(29)が14日、愛知県の蒲郡市公園グラウンド野球場で自主トレを公開した。キャッチボールやティー打…

 阪神の中野拓夢内野手(29)が14日、愛知県の蒲郡市公園グラウンド野球場で自主トレを公開した。キャッチボールやティー打撃など、約2時間の練習。6月に30歳となり、三十路(みそじ)で迎えるプロ6年目は、NPB史上3人目の打率3割、30盗塁、30犠打の変則トリプルスリーを目標に掲げた。チームは連覇を狙う中、自身3度目の優勝に貢献する。

 中野が雄大な三河湾を背にバットを構える。まだ表情も動きも若々しいが、6月には節目の30歳となる。「30歳という悲しいところはあるんですけど、いい年にできたらいいなと思います」。もちろん老け込む年齢ではない。むしろ全てのカテゴリーにおいて、成長できると考えている。

 今年の自主トレも最大のテーマは打撃。24年の打率・232という悔しさをバネに、昨季は打率・282と輝きを取り戻した。でもまだやれる。「全てにおいて、まだまだ成長しなきゃいけないと思っている」。打撃フォームはバットをスムーズに出せるようにと、構える腕がリラックスできるように改良中。「もちろん(打率)3割という数字は残したい」と常に掲げる目標だ。

 昨年は2番として献身的な役割も果たし、キャリアハイの44犠打。これは2位に圧倒的な差をつけて、両リーグトップの数字だった。加えて、盗塁へのこだわりも捨てていない。新人時代に30盗塁を記録したように、スチールの技術も球界トップクラス。13日には3・6キロのランメニューを消化し、持続力も瞬発力もつけようとしている。

 そこで見えてくるのが「打率3割、30盗塁、30犠打」の変則トリプルスリーだ。過去に達成したのは2010年に広島の梵、11年にソフトバンクの本多と2人だけ。「ホームランは30本打てないんで、違うところで30個。盗塁もまだまだいける。3のつくいい年に。3という数字をより多く、並べられるように頑張りたい」と“ミスター3”に名乗りを上げた。

 偶然なのか。初詣も実家の山形で1回、大阪で2回と計「3」回足を運び、おみくじは「3」度目で大吉を引き当てた。自主トレ先の蒲郡から見下ろせたのは「三」河湾。年俸も「3」億円にアップした。「30」歳で自身「3」度目の優勝となれば、これ以上ない一年になる。

 打撃は1日3箱以上、500スイングほどは行っている。目標は一つ。「誰に聞いても連覇という一言だけだと思う。その目標に向かって、昨年同様チームに貢献できるような活躍をしたい」。副キャプテンという大事な役割も任されている。ファンから称賛の嵐を受けるために、三十路(みそじ)でもグラウンドを駆け回る。

 ◆達成者は2人 同一年に3割、30盗塁、30犠打をクリアした選手は過去2人。10年梵英心(広島).306、43盗塁、36犠打と、11年本多雄一(ソフトバンク).305、60盗塁、53犠打。阪神では吉田義男が54年に51盗塁、31犠打を決めたが、打率が.273に終わっていた。