日本ハムがユーティリティー補強に成功した。14日、前ナショナルズのサウリン・ラオ投手(26)と前ブルージェイズのロドルフ…
日本ハムが“ユーティリティー補強”に成功した。14日、前ナショナルズのサウリン・ラオ投手(26)と前ブルージェイズのロドルフォ・カストロ内野手(26)の獲得を発表。ともにドミニカ共和国出身で、1年契約の年俸1億2000万円プラス出来高で合意した。背番号「30」のラオは野手から投手に転向した“変わり種”で、投手歴はなんとまだ3年。先発、救援どちらもこなせるラオは、内外野を守れる背番号「6」のカストロとともに、固定概念にとらわれない新庄剛志監督(53)の用兵にもフィットしそうだ。(金額は推定)
◇ ◇ ◇
チーム力を底上げしそうな、楽しみな新戦力が2人もやってくる。まずは投手歴わずか3年のラオだ。16歳だった15年にドジャースと契約したが、当時のポジションは内野手だった。22年までにマイナー通算361試合出場で打率2割5分3厘、28本塁打、163打点を記録したが、23年から投手へ転向。昨季は野手で果たせなかったメジャーデビューをし、初勝利もマークした。
木田GM代行によると、「ストレートとスライダーのどちらの球種も制球力があり、チェンジアップを混ぜ合わせて空振りを取っていく投球スタイルが特長」の最速150キロを超える右腕。「先発でもリリーフでも投げられるスキルを持っています」とポジションを問わず起用できそうで、本人も「どのような形でもチームに貢献し、日本一になりたいです。勝つことが大好きですし、ファイターズの一員として勝ち続けたいです」と意気込んでいる。
もう1人はメジャー通算22本塁打のカストロだ。こちらも16歳だった15年にパイレーツと契約し、21年にメジャーデビュー。24年まではスイッチヒッターだったが、右打ちに専念した昨季はフィリーズ3Aで19本塁打、82打点とキャリアハイをマークして覚醒した。
同GM代行は「主にショート、セカンド、サードを守り、センターの経験もある。肩の強さと走力も兼備しており、観ているだけでもワクワクする選手」と説明。内外野を守れるのは新庄野球にもフィットしそうで、さらに昨季は18盗塁を記録した足でもチームに貢献してくれそう。「チームの力になれるよう全力で取り組みます。ファイターズファンの皆さま、共に戦いましょう」とコメントした。
ともに26歳と選手会長の清宮幸と年齢は一緒で、今後の伸びしろも十分ある。レイエスに続くドミニカンの2枚補強で投打の層はさらに厚くなる。悲願のリーグ優勝を狙う新庄監督にとっても、うれしい悩みが増えそうだ。
◆主な野手出身の投手 92年に内野手で入団の萩原(オリックス)は、00年途中から投手転向。02年に初勝利を含む3勝10セーブを挙げ、その後は日本ハム、ヤクルトでもプレーした。内野手で入団のペルドモ(広島)は、3年目の97年から投手転向して通算3勝。他に張奕(オリックス、西武)や姫野(日本ハム)が外野手で入団後に投手転向。現役では22年途中に転向した根尾(中日)がいる。
◆サウリン・ラオ 1999年8月14日生まれ。ドミニカ共和国バラオナ州出身。セントロス・アペック通信高から15年インターナショナルFAでドジャースと内野手でマイナー契約。23年に投手に転向。昨季マリナーズでメジャーデビュー。その後ナショナルズに移籍。メジャー通算8試合の登板で1勝0敗、防御率4・91。マイナーでは通算99試合、8勝5敗3セーブ、防御率3・46。188センチ、82キロ。右投げ右打ち。
◆ロドルフォ・カストロ 1999年5月21日生まれ。ドミニカ共和国エリアス・ピーニャ州出身。ビタリナ・モルダン・デ・クルス学校から15年インターナショナルFAでパイレーツとマイナー契約。21年にメジャーデビュー。昨季はフィリーズ傘下3Aで133試合、打率2割3分5厘、19本塁打、82打点。今季はブルージェイズと契約していた。メジャー通算194試合、打率2割1分9厘、22本塁打、59打点。マイナーでは通算656試合、打率2割4分3厘、90本塁打、380打点。183センチ、92キロ。右投げ右打ち。