2023年目黒記念の勝ち馬で、障害転向後は美浦・青木孝文厩舎に転厩して2勝を挙げたヒートオンビート(セン9歳、父キング…

 2023年目黒記念の勝ち馬で、障害転向後は美浦・青木孝文厩舎に転厩して2勝を挙げたヒートオンビート(セン9歳、父キングカメハメハ)は、脚部不安のため、13日に社台サラブレッドクラブが引退を発表した。

 14日に美浦で取材に応じた青木調教師は「11月にチェックした時は順調で、年明けを楽しみにしていましたが、飛節にトラブルがあり、年齢も考えて最終的に無理をしないでということになりました。厩舎としては障害重賞に手が届くと思っていたので、悔しい気持ちはありますが、馬の無事が一番。まずはここまで頑張った馬として無事に引退させることができてホッとしています」と悔しさとともに第二の馬生へ送り出すことができたことに安堵(あんど)していた。

 今後は山元トレセンで治療後に北海道・浦河町のBTC(軽種馬育成センター)に移動予定で、軽種馬の生産地などに携わる育成調教技術者を目指す若手の研修馬として、縁の下で競馬界を支える力になっていく。「馬主さんと協議させていただいて、これからの競馬界を担う若者たちの先生として頑張ってほしいということで、BTCに打診したところ快諾していただきました。研修馬としても比較的、適していると思うので、長く若者たちの先生として頑張ってほしいと思います」と青木調教師は新天地での活躍を期待する。

 同施設の卒業生となるトレーナーはBTC初のJRA調教師。美浦トレーニングセンターで行われる職業体験イベントなどに積極的に参加する調教師の一人で、人材問題をはじめ馬業界全体を考えている。(浅子 祐貴)