フィギュアスケート女子でミラノ・コルティナ五輪(2月6日開幕)代表の中井亜美(17)=TOKIOインカラミ=が14日、…
フィギュアスケート女子でミラノ・コルティナ五輪(2月6日開幕)代表の中井亜美(17)=TOKIOインカラミ=が14日、千葉・船橋市の「三井不動産アイスパーク船橋」で練習を公開した。初五輪に臨む中井は、22日から四大陸選手権(北京)で五輪前最後の実戦。憧れの浅田真央さんが2010年の同大会で優勝し、その年のバンクーバー五輪でメダルを獲得。自身も勢いを付ける“真央ロード”に乗り、夢舞台につなげる。
オレンジ色の五輪代表ジャージーに初めて袖を通し、中井の心は弾んだ。
「これを着て、やっと実感が湧きました。オリンピックだ、すごいなって」。今季は昨年12月のグランプリファイナルで2位、全日本で4位に入りつかんだ初五輪。新年を迎え「オリンピックシーズンが始まるなと。緊張感もあるけど、ワクワクが大きい」
“真央ロード”で突き進む。北京で22日開幕の四大陸選手権を控える中井。競技を始めるきっかけとなった浅田真央さん(35)は初五輪シーズンの2010年に四大陸選手権を制し、バンクーバー五輪の銀につなげた。最近、浅田さんの書籍で当時を振り返る場面で「四大陸選手権で勢いをつけて、オリンピックに行きたい」という言葉を目にしたと言う。自身を重ね「自分も四大陸で勢いをつけてそのままオリンピックに行けたら」と、初の主要国際大会Vを見据えた。
年末年始は元日だけ休み、2日から始動。この日は浅田さんの代名詞でもある武器の大技・トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を2本連続で完璧に降りるなど、好調をアピールした。五輪に向けては、フリーのコレオシークエンス(ステップやターン、イナバウアーなどの演技の組み合わせ)をブラッシュアップ。中庭健介コーチ(44)によれば「シニアのお姉さんたちと戦う上で、力強さが欲しかった」と、審判へよりアピールできる“五輪版”となっている。
17歳で挑む夢舞台。五輪はショート、フリーともに1本ずつのトリプルアクセルを入れる構成の予定だ。1週間後に控える四大陸選手権に向けては「勝ちたい気持ちは大きい」とキッパリ。大きなステップを踏み、準備を整える。中井は「浅田さんが大舞台で輝いている姿を見て(競技を)始めたいと思った。自分も五輪で最高に輝いている姿を見てもらって、夢を持っていただけるような演技をしたい」と、頼もしさすらのぞかせた。(大谷 翔太)
◆中井 亜美(なかい・あみ) 2008年4月27日、新潟市生まれ。17歳。通信制の勇志国際高千葉2年。5歳で競技を始め21年に新潟市から千葉県に拠点を移し、中庭健介コーチに師事。千葉・南行徳中2年の22年全日本選手権で4位、23年世界ジュニア銅メダル。ミラノ五輪シーズンの今季にシニア1年目を迎え、フランス大会でGPデビュー戦Vを飾る。趣味は音楽鑑賞。150センチ。
◆浅田真央のバンクーバー五輪イヤー 2010年1月の四大陸選手権に出場し、ショートプログラム(SP)3位から出たフリーで、2本のトリプルアクセルを決めて逆転優勝。19歳で初出場した同年2月のバンクーバー五輪はSP、フリーともに2位で銀メダルを獲得した。3月の世界選手権では、バンクーバー五輪女王の金妍兒(キム・ヨナ、韓国)を抑えて、金メダルを獲得した。
◆四大陸選手権 欧州を除く4大陸(アジア、北中南米、アフリカ、オセアニア)の選手らで争う主要国際大会。1999年に創設された。