阪神の才木浩人投手(27)が13日、兵庫県尼崎市の日鉄鋼板SGLスタジアムで自主トレを公開し、球団初となる規定投球回(…

 阪神の才木浩人投手(27)が13日、兵庫県尼崎市の日鉄鋼板SGLスタジアムで自主トレを公開し、球団初となる規定投球回(143イニング)到達での3年連続防御率1点台と、最多奪三振タイトルへ意気込みを語った。昨季まで、村山実以来球団2人目の2年連続1点台を記録。今季は直球に磨きをかけるとともに変化球の精度にこだわる。自身の強みである打者を圧倒するスタイルを確立し、3年連続の快挙に挑む。

 才木が求めるのは、ただ打者を抑えるだけでなく圧倒する感覚だ。

 「自分の投球スタイルだと、どれだけ(打者を)圧倒できるかだと思う。真っすぐで押してフォークで三振を取って、たまにスライダーを入れて頭の中をかき乱して、ということができれば」

 長身から投げ下ろす速球と落差の大きなフォークが武器。昨季は12勝6敗で防御率1・55の好成績をマークしたが、「去年に関しては運が良かったなという部分がたくさんある。技術的にも足りない」と満足はしていない。感じていた物足りなさは奪三振数にあった。

 昨季は122三振で、奪三振率は6・99と規定到達者の中では平均的な数値にとどまった。「三振がどれだけ取れるかは大事な要素。(投球)イニング以上を取れるように毎試合、三振の数を増やしていきたい」と意気込む。

 そのために底上げしていきたい課題がある。まずは「球速の中央値を上げる」こと。直球の球威が上がれば決め球のフォークが生きる。そして変化球の改善だ。「真っすぐ以外があまり役立っていない。フォークの精度が悪いし、スライダーもカウントにならないとしんどい。スライダーでも三振を取ることができればもっと安定感のあるまとまったピッチングになる」と分析している。

 内容を追い求めた先に見えてくるのが数字だ。昨季までの規定投球回到達年では2年連続で防御率1点台をマーク。1965、66年の村山以来2人目だった。今季も達成し3年連続なら球団初の快挙となる。「シンプルに点を取られないというところは大事。点を取られなければ試合は勝てるので、こだわっていきたい」と重要視する。さらに自身初となる最多奪三振のタイトルも「こだわっていきたいポイント」と意欲を示した。球団史に名を刻み、タイトルを総ナメする考えだ。

 この日はキャッチボールを中心にSGLで3時間のトレーニングを行った。「すごく順調に来ている。自分の底上げがそのまま結果に出る。連覇というところでチームの中心としてシーズンを乗り切れたら」。主力としての自覚も芽生え、心身共に強くなった。力強い投球でセ界を制圧する。