【メルボルン(オーストラリア)13日=吉松忠弘】男子テニスの元世界ランキング4位で、現237位の錦織圭(36)=ユニク…
【メルボルン(オーストラリア)13日=吉松忠弘】男子テニスの元世界ランキング4位で、現237位の錦織圭(36)=ユニクロ=が、全豪オープンの予選1回戦直前に欠場を決めた。大会の公式日程で、錦織の名前が消え、代わりに補欠の選手が入った。この欠場で、2月2日に発表予定の最新世界ランクで300位近くに転落。今後の錦織の4大大会を「占う」。
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正午からの練習後半だった。錦織はサーブを打ちながら、「だめかな」、「行けるか」とつぶやいていた。ベンチに戻ると、右肩を何度ももむしぐさを見せた。思い通りにいかないけがに、思わず苦笑しながら、出場をしゅん巡した。
控室に戻り下した決断は欠場だった。先週のキャンベラ国際1回戦で痛め、途中棄権した右肩のけがが理由だった。約10日ほどで痛みが治まると見込んでいた。休養と練習で徐々に回復し、前日は出場方向だったが、間に合わなかった。
この欠場で、昨年2回戦進出で稼いだ世界ランクのポイントが50点消滅し、加算はゼロに終わった。全豪終了後には、世界ランクが300位近くに転落するのが濃厚。けがとは無関係に、4大大会には予選でも出場できない世界ランクとなり今後に不安を残した。
過去、長期間離脱し、世界ランクそのものが消えたこともある。しかし、離脱期間が半年以上になれば、復帰するときに、公傷制度として、離脱した時の世界ランクをエントリーに使える。今回は、その公傷制度も使えない。300位近い世界ランクで戦っていくしかない。また、日本代表に名を連ねた2月の国別対抗戦、デビス杯に向けても暗雲が垂れ込める事態となった。
次の4大大会は、5月24日に開幕する全仏オープン(パリ)。エントリーの締め切りは4月13日頃。大会推薦出場でなければ、錦織が4大大会に出るためには、残り3か月ほどで、最低でも200位台前半に世界ランクを戻す必要がある。
もちろん、この世界ランクだと、主戦場はツアー下部大会となる。華やかな4大大会やツアー大会とは違い、けがを抱えながら、日も当たらない裏街道を地道に歩むのは、非常に苦痛だ。それでも、プロテニス選手を続けるには、それしか道は残っていない。