<大相撲初場所>◇3日目◇13日◇東京・両国国技館初場所3日目の幕内後半戦は熱戦が相次いだ。三役以上の取組で3番も物言い…
<大相撲初場所>◇3日目◇13日◇東京・両国国技館
初場所3日目の幕内後半戦は熱戦が相次いだ。三役以上の取組で3番も物言いがつき、そのうち2番は同体取り直しとなった。結びの一番を迎える前に午後6時となり、NHKの大相撲中継は7分も延長した。
熱い戦いの連続に、日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は「いいんじゃない」と話し、高田川審判部長(元関脇安芸乃島)は「熱戦は審判泣かせですが、ワクワクする相撲を見ることができた」と評価した。
幕内後半戦の主な取組の勝負判定について、高田川審判部長は以下のように説明した。
▽霧島-伯乃富士 一番目は、伯乃富士が霧島を寄り倒し、軍配は伯乃富士も物言い。伯乃富士の右つま先が出ており、同体で取り直しとなった。高田川審判部長は「伯乃富士の指が出るのと、(霧島の)体(たい)がなくなるのが同じ」とした。取り直しの末、霧島が突き落としで勝った。
▽一山本-安青錦 頭でかましあった後、安青錦はやや押し込まれたが、左を差して逆襲。もろ差しとなって寄り切った。高田川審判部長は「(安青錦は)押され気味に見えたが、サッとまわしを取った。冷静に取っているなというのが見えた」と話した。
▽琴桜-若元春 若元春が得意の左四つに持ち込んだが、土俵際ですくい投げを食った。軍配は琴桜。物言いがついたが、軍配通り。高田川審判部長は「一見際どいが、(若元春の足の)甲が返っていた」。
▽宇良-大の里 宇良が大の里の右足を取って倒し、尻もちをついた。軍配は大の里。物言いがつき、協議の結果、同体として取り直しとなった。取り直しの一番は、大の里が押し倒しで勝った。
高田川審判部長は、次のように説明した。「大の里の手がつくのと、(宇良の)体がなくなるのが同時とみて、もう一丁にしました。特にビデオ(係)は(意見が)分かれていました。分からない時はもう一番という制度があるので、使うべき。宇良が技をかけてますが、大の里が圧力で押さえ込んだ。そして宇良が尻もちをついた。若干、(大の里が)手をつくのが早いが、(宇良の)体がない」。「宇良は両足をついていたのではないか?」との報道陣からの指摘には、次のように見解を述べた。「『体がない』というのは、そこから逆転できない、相撲が取れない、ことでその瞬間、勝負ありになる。瞬時でしたが、体がなくなるのと手をつくのが同時という判断。宇良が技にいって、圧力でつぶされて尻もちをついた。宇良の体勢が前のめりだったら勝ちだった。取り直しをすれば、強い方が勝つ。公正でいい制度がある」。
▽豊昇龍-義ノ富士 鋭い立ち合いで突いて出た義ノ富士がもろ差し。豊昇龍の首投げに乗じて前に出て、寄り切った。高田川審判部長は「(義ノ富士が)当たって一気に前に出る相撲。攻めて休むと投げがくる。投げを打たれる前に勝負をつけた。力をつけている。いい相撲を取っている」と高評価した。