フィギュアスケート男子で2月6日開幕のミラノ・コルティナ五輪代表の佐藤駿(エームサービス/明大)が、自己新となる合計30…

フィギュアスケート男子で2月6日開幕のミラノ・コルティナ五輪代表の佐藤駿(エームサービス/明大)が、自己新となる合計300点超えでのメダル獲得を目標に掲げた。13日、上尾市内の埼玉アイスアリーナで練習を公開した。昨年12月に今季世界3位の自己ベスト292・08点を出した21歳は、苦難に動じない冷静さが武器。昨年6月に負った全治約2カ月の右足首骨挫傷を乗り越え、初の夢舞台で輝きを放つ。

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赤色の日本代表ジャージーを羽織った佐藤が、真っすぐな瞳で口にした。

「メダルを取りたい思いはすごく強い」。日本男子5人目の表彰台への覚悟をにじませたが、直後にこう続けた。

「ただ、周りの選手のことはあまり気にせずに頑張っていこうと思う」

淡々とした口ぶりで、己に矢印を向けた。

冷静沈着な性格の持ち主。日下匡力コーチからは「心が常に一定」と評される。昨年6月にはアイスショー中にジャンプで転倒し、全治約2カ月の右足首骨挫傷を負ったが、直後も故障前と変わらぬ態度でリハビリを継続。不満をもらすことは「全くなかった」という。

それが演技の安定感にもつながり、今季は世界トップ6人が集うGPファイナルで2年連続の銅メダルを獲得。昨年末の全日本選手権でも自己最高の2位となった。飛躍の日々に「ここまで良いシーズンを送れるとは全く思っていなかった」とうなずく。

初五輪でも、自分自身と向き合う。第一目標は、あと7・92点と迫る300点超えに定めている。

「ワクワクしている。早く試合がしたい」

自分を超えた先に、大目標のメダルがある。【藤塚大輔】