「大相撲初場所・2日目」(12日、両国国技館) 大関経験者で再入幕の朝乃山が羽出山を寄り倒し、2024年名古屋場所3日…
「大相撲初場所・2日目」(12日、両国国技館)
大関経験者で再入幕の朝乃山が羽出山を寄り倒し、2024年名古屋場所3日目の美ノ海戦以来、545日ぶりの幕内白星となる初日を出した。三段目に番付を下げてからの再入幕を、史上初めて二度果たした31歳は連勝、上位戦進出を誓った。両横綱は豊昇龍が一山本を、大の里は小結王鵬をそれぞれ寄り切った。新大関安青錦は義ノ富士に逆転の首投げを決め、大関琴桜は宇良を押し倒し、横綱、大関全員が連勝発進した。
545日ぶりの幕内白星の味は格別だった。朝乃山は「前に出るいい相撲だった。土俵際は危なかったけれど。勝てば一段と声援、拍手が大きくなってうれしかった」と感慨を口にした。
先場所は十両で敗れた新入幕の羽出山にリベンジした。相手のもろ手突きにひるまず、まわしもこだわらず前に。土俵際でもろ差しを許すも、もたれかかるように寄り倒した。
24年名古屋場所3日目に美ノ海を下し、4日目の一山本戦で左膝重傷を負った。手術、リハビリを経て25年春場所、三段目で復帰。負傷時は引退の考えもよぎったが、母・石橋佳美さんの存在が大きかった。
父・靖さんは21年8月に急逝。「師匠もそうですが、父が亡くなってから母が言葉を掛けてくれた。『父さんが相撲好きだったから辞めないで』って」。気持ちを奮い立たせた。
前回はコロナ禍での不祥事で三段目に落ちたが、今回は大ケガ。「1回目は自分の過ち。2回上がれた要因の一番は、気持ちが折れなかったこと」と胸を張った。
不屈の元大関にとって、幕内1勝は通過点でしかない。「僕の中ではまだ帰ってきた感じはない。ここではない。(幕内)後半で取りたいですね」とキッパリ。さらに「次の目標は三役と決めている」と力強かった。その先に大関復帰も見据えている。今場所でも優勝争いに加われば、終盤は後半で上位戦が組まれるはずだ。