ロッテのドラフト3位の奥村頼人投手(18=横浜)が目指すのは、国宝級の活躍だ。12日、ロッテ浦和球場で行われた新人合同自…
ロッテのドラフト3位の奥村頼人投手(18=横浜)が目指すのは、国宝級の活躍だ。
12日、ロッテ浦和球場で行われた新人合同自主トレに参加した。入寮時に、地元・滋賀県彦根市の人気マスコットキャラクター「ひこにゃん」のぬいぐるみを持ち込んだ奥村だが「(彦根城は)地元すぎて、逆に行かないんですよ」と笑いながら、練習後は地元トークで場を和ませた。
その彦根城と同じく国宝つながりで話題に上がったのが、歌舞伎を題材にした映画「国宝」。ドラフト後、1人で鑑賞したという。上映時間は175分もあるが「一瞬で終わった感じでした。めっちゃ楽しかったです」。出生も性格も異なる2人が、ライバルとして芸を磨き合う物語に、自身の姿を重ねた。
思い浮かべたのは、ドラフト1位の石垣元気投手(18=健大高崎)。同い年で高校時代から意識し続けてきた存在だ。「映画では片方だけでしたけど、僕らは2人とも国宝になれるように頑張ります」。ライバルであり、今は寮生活を共にする仲間でもある。私生活では助け合いも健在。「朝が弱いので、石垣に起こしに来てもらってます」。毎朝7時にモーニングコールしてもらうのが日課になっている。「今年は野球もそうですけど、自分で起きられるようになります」と、成長を誓った。
国宝への道は、型を磨くことから始まる。奥村の型は「直球」。「スピード以上に速く見える真っすぐ。打席に立たないと分からない魅力があると思うので、そこをもっと磨きたい」。ライバルの存在を力に技を磨き、野球界の国宝となる。【星夏穂】
◆奥村頼人(おくむら・らいと)2007年(平19)9月8日、滋賀県生まれ。小学6年時に阪神ジュニアに選出。中学時代は滋賀野洲ボーイズ所属。卒業後は横浜高に進み、1年秋から公式戦出場。3年春は4番兼救援投手でセンバツVに貢献。同年夏はU18日本代表入り。25年ドラフト3位でロッテ入団。契約金5000万円、26年年俸600万円(金額は推定)。179センチ、83キロ。左投げ左打ち。背番号40。目標の選手はカブス今永、楽天早川。
◆「国宝」 任侠(にんきょう)一門に生まれた喜久雄は、抗争で父を亡くした後、上方歌舞伎の名門の家に引き取られ、歌舞伎の世界へ飛び込む。そこで跡取りの俊介と兄弟のように育つ。生い立ちも才能も異なる2人がライバルとして互いに高め合い、切磋琢磨(せっさたくま)しながら、歌舞伎役者として成長していく。