<ノルディックスキー・ジャンプ:HBC杯>◇12日◇札幌市大倉山ジャンプ競技場(ヒルサイズ=HS137メートル)今季限り…

<ノルディックスキー・ジャンプ:HBC杯>◇12日◇札幌市大倉山ジャンプ競技場(ヒルサイズ=HS137メートル)

今季限りで現役を引退する小林諭果(31=CHINTAI)が7日の引退表明後初戦に臨み、合計1018点で8位だった。1回目96・5メートル、2回目107・5メートルだった。「いつもと変わらず。1戦1戦残り少ない中で、今日は天候に恵まれて無事試合が終わったことを感謝」と話した。

ラストシーズンと覚悟してスタートした今季。引退について「数年ずっといつ終わりにするか、どこまでできるんだろうって思っていたけど、昨季から考えていた」。昨年2月に拠点を東京から札幌に移した。競技に集中する環境を整え、シーズン入り前の昨年春の時点で所属先に「ラスト1年やり切ります」と伝えていた。

引退決断の理由を「年齢も年齢ですし、若くはないので。ここ数年なかなか結果が出ていなくて、会社にご迷惑をおかけしていることは感じていた」と話す。それでも「やらせていただける環境があったので飛び続けたいなという気持ちはあった」と葛藤しつつ「これからの人生の方が長いので。兄弟の応援する側に回りたい」と決めた。

ジャンプ一家の小林4兄弟の2番目で長女。兄は五輪2大会連続出場の潤志郎(34=Wynn.)、弟は22年北京五輪金メダルの陵侑(29=チームROY)と龍尚(24=土屋ホーム)。家族と切磋琢磨(せっさたくま)しながら励んできた競技人生だった。「兄弟がいたからジャンプを始められたと思うし、この年までやらせていただけているのは本当にありがたい。誰よりも先にジャンプ台からいなくなるけど、まだまだ兄弟にはがんばって欲しいし、引き続き応援したい」と思いを託す。

今季残りは国内大会に出場予定。「少しでもいいジャプをして、みなさまの記憶に残るようなジャンプができればと思うし、表彰台をもちろん狙って、1本1本大切にしていきたいなと思う」と。有終の美を飾るつもりだ。