陸上女子800メートル日本記録保持者で昨夏の世界選手権代表の久保凛(東大阪大敬愛高3年)が12日、卒業後の進路を明かした…

陸上女子800メートル日本記録保持者で昨夏の世界選手権代表の久保凛(東大阪大敬愛高3年)が12日、卒業後の進路を明かした。後輩が出場する大阪高校女子駅伝(大阪・ヤンマースタジアム長居)の応援に駆けつけ、レース終了後に報道陣の取材に対応。積水化学に入社することを発表した。

決断の理由については「男子800メートル元日本記録保持者の横田真人さんに指導を受けたかったから」と説明。800メートルで世界大会でのメダル獲得を目指しており「一番強くなれるのは積水化学さんだと思っていたので、あまり悩むことなく決めました」と即決だったことを明かした。

今後は「プロアスリート」として活動することとなり「高校生とは違う形になる。その分競技力も向上させないと」と覚悟。来年のアジア選手権やU20世界選手権を視野に「日本代表として世界と戦う経験を積んで、次の世界選手権やオリンピックに向けて努力できたら」と意気込んだ。

久保は、サッカー日本代表MF久保建英のいとことしても知られる高校3年生。昨年は7月の日本選手権で1分59秒52をマークし、24年7月に自身が打ち立てた日本記録を0秒41更新。初の世界大会となった世界選手権東京大会出場も果たした。女子高生個人種目での代表入りは、07年大阪大会1万メートルの絹川愛以来18年ぶりの快挙だった。

春からは新天地に移るため、1人特別練習に励んできた高校時代とは異なる環境に身を置くことになる。これまでは、午前4時半に起床して片道1時間かけて朝練習に向かい、遅い日は帰宅が午後8時を過ぎるような日々を過ごしてきた。ハードなスケジュールの中でも自身に向き合い続けて日本を代表するトップ選手に成長した17歳は、次のステージでさらなる飛躍を遂げる。

◆久保凜(くぼ・りん)2008年(平20)1月20日、和歌山・有田川町生まれ。小1でサッカーを始め、串本JFCでプレー。高学年の頃に地元の駅伝大会で区間新記録を出し、潮岬中で陸上開始。中3時の22年全日本中学校選手権800メートルで優勝。23年に東大阪大敬愛高に進学し、同年から全国高校総体800メートルで2連覇。24年6月に日本選手権初優勝。同7月に日本新記録の1分59秒93。25年7月の日本選手権で日本記録を塗り替える1分59秒52をマークして2連覇。サッカー日本代表の久保建英はいとこ。憧れの選手は田中希実。167センチ。