<ラグビー全国大学選手権:明大22-10早大>◇11日◇決勝◇東京・MUFG国立6大会ぶりの頂点を目指した早大が、2年連…

<ラグビー全国大学選手権:明大22-10早大>◇11日◇決勝◇東京・MUFG国立

6大会ぶりの頂点を目指した早大が、2年連続の決勝で涙をのんだ。

3-7の前半28分、日本代表FB矢崎由高(3年=桐蔭学園)が危険なプレーでイエローカード。10分間は数的不利となり、同33分に相手SO伊藤のトライを許した。エースは「僕が抜けた裏のスペースを攻略されて崩された。責任を感じました」と険しい表情で振り返った。

キックを軸に、相手陣へ押し込む戦略だった。SO服部亮太(2年=佐賀工)らを中心に前へ進んだが、セットプレーや攻撃でのミスで決定力に欠けた。前半を3-14で折り返し、後半32分に右大外への展開から途中出場のSH渡辺晃樹(2年=桐蔭学園)が1トライを返すにとどまった。大田尾竜彦監督(43)は「本来のアグレッシブさを出し切らせてあげられなかった僕の責任。ボールを持つ時間が少なく、選手が若干受け身に回った」とボール保持とのバランスを悔いた。

昨年10月から約1カ月間、矢崎は欧州遠征を含めた日本代表活動に参加した。主将のCTB野中健吾(4年=東海大大阪仰星)は「勝利を考えると必要な戦力。個人的には行ってほしくないが、彼の成長を止めたくない」と大田尾監督に伝え、話し合いを重ねながら派遣が決まった。かねて矢崎は「最後にいい形で終わらせてあげることが、僕たちの使命」と最上級生ら周囲への感謝を語ってきた。

またしても大学日本一の時にだけ歌える第2部歌「荒ぶる」に届かなかった。野中は「2年連続決勝の経験を無駄にせず、頑張ってほしい」と思いを託した。矢崎は「チームとして目指すところは“荒ぶる”。1歩1歩進んでいきたい」と学びを生かす。【松本航】