<バレーボール全日本高校選手権(春高バレー):金蘭会3-0就実>◇11日◇最終日◇女子決勝◇東京体育館15年連続15度目…

<バレーボール全日本高校選手権(春高バレー):金蘭会3-0就実>◇11日◇最終日◇女子決勝◇東京体育館

15年連続15度目の出場の金蘭会(大阪)が、連覇を達成した2019年以来7年ぶりに春高の頂点に返り咲いた。

今季の国スポを制した岡山選抜の中核を担った就実(岡山)に3-0(25-20、29-27、28-26)のストレート勝ち。4度目の優勝で、全国総体(インターハイ)との「2冠」を達成した。

第1セット(S)は11-11の場面で、U19(19歳以下)日本代表にも名前を連ねるエース馬場柚希主将(3年)のライトからの強打など3連続得点で主導権を握った。17-14から5連続得点で点差を離すと、馬場の速攻でセットポイントを奪取。最後も馬場がコート奥が空いたのを見逃さず、押し込んでセットカウントを先取した。

第2Sは序盤に相手エース比留間美晴(3年)を連続でブロックに成功。終盤に連続失点で15-20とビハインドを背負ったが、徳元菜々美(3年)のサービスエースや中山沙也(2年)の強打など5連続ポイントで同点に追いついた。3度相手にセットポイントを握られながらも、要所で高い集中力を発揮。27-27で石橋光(3年)のライトからのアタックでセットポイントを奪うと、最後は相手のスパイクがネットを越えず。連取に成功した。

第3Sも劣勢だったが、21-24から徳元の3連続得点で土壇場で同点。26-26で中山がレフトからスパイクを決めると、最後は相手のミスで勝負が決した。このセットも5度セットポイントを許したが、窮地にも屈しない金蘭会バレーの神髄を示した。

攻守の軸を担った馬場は、スタンドに手を振り、あふれる涙をユニホームの裾で拭った。「チームを勝たせるキャプテンになろうとやってきたが、周りに助けられることが多かった。みんなには感謝しかない」と喜びをかみしめた。

インターハイで優勝した際は「春高で」と胴上げを拒否したという池条義則監督はこの日、6度宙に舞った。「久しぶりに頂点にいきたいという気持ちはあったが意識せずにできた。みんなが頑張ってくれた」と涙に声を震わせた。

この6年間は決勝のコートを踏むことができなかったが、今年は馬場を中心にした個の力と組織力が高いレベルで結合。劣勢にも動じない精神力も随所で発揮し、悲願を果たした。24年パリ五輪代表の林琴奈(大阪M)や宮部藍梨(姫路)など多数のトッププレーヤーを輩出してきた伝統校が、春高の頂に帰ってきた。【勝部晃多】