固定観念をぶっ壊す。3月のWBCに出場する侍ジャパンに選出されている日本ハム伊藤大海投手(28)が9日、エスコンフィール…

固定観念をぶっ壊す。3月のWBCに出場する侍ジャパンに選出されている日本ハム伊藤大海投手(28)が9日、エスコンフィールドでの自主トレを公開した。開幕投手に指名されている3月27日のソフトバンク戦前にWBCが控えるが、調整の前倒しはせず、例年通りを継続。12球団トップ196回2/3を投げた沢村賞右腕は「誰かが作った前例にとらわれない」をテーマに、焦らず、大海流で仕上げる。

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伊藤がどっしりと構え、世界の猛者たちと戦う準備を整える。この日はWBC仕様球を用いて約20球、キャッチボール。年明けまで約2カ月ノースローを続け、ボールを投げたのは、まだ2日目。それでも「今のところ特に問題ないかなと思います」と、焦りは一切なし。WBCと開幕投手という2つの難題にも、淡々と向き合っていく。

3年前の前回大会は、やや早めに仕上げたこともあり、シーズン序盤に調子が上がらず、3年目で初めて2桁勝利を逃した。今回は違う。「誰かが作った前例にとらわれないのがテーマ。常識を壊していきたい」。その上で「キャンプまでに50メートルぐらい投げられていたらいいのかなと。いつも通り過ごせば、3月には投げられる状態にはあると思う」と、イメージした。

2年連続最多勝に加え、昨季12球団トップの196回2/3を投げた上での持論がある。「球数を投げて(多く)投げられるのであれば、みんな投げている。極論言うと、ボールを投げなくても投げられるみたいな状態を作っていくのが一番だと思う」。投げ込みより、投球フォームの連続写真のように、フェーズごとの動きを細かく分け、必要な筋力をポイントごとに鍛えることをイメージし、組み上げ完成形に持っていくのが、大海流だ。

恒例のおみくじは故郷北海道の鹿部神社で4度目、函館八幡宮では2度目に大吉を引いた。一発大吉の23年は唯一2桁勝利を逃し、2年連続最多勝の24、25年は複数回引いて大吉と、伊藤的には吉兆。2年連続最多勝を分け合った有原がチームメートになったこともカンフル剤だ。「チームとしてはすごく大きいことだと思いますし、また最多勝を争えるように2人でしっかりやっていきたい」。運もライバル投手も味方につけ、最高の1年へ踏み出す。【永野高輔】