「ジャパネット杯 春の高校バレー」JVA第78回全日本高等学校バレーボール選手権大会第1日(5日、東京体育館)開幕して男…
「ジャパネット杯 春の高校バレー」JVA第78回全日本高等学校バレーボール選手権大会第1日(5日、東京体育館)開幕して男女の1回戦を行い、女子で西彼杵(にしそのぎ=長崎)は八王子実践(東京)にフルセットで敗れた。昨年4月に死去した井上博明前監督に勝利をささげることはできなかった。
八王子実践の高いブロックの前に第1セットを17-25で奪われたが、第2セットは粘って27-25で取り返す。だが最終第3セットは大きくリードされると16-25と盛り返すことはできなかった。
「自分たちには、やれたことがもっとたくさんあった。悔しい試合になった」。田中心主将(3年)は肩を落とす。
井上前監督は九州文化学園で全国大会を15度制した名将。2023年に定年退職し、西海市の西彼杵で5年間休部状態だった女子バレー部の外部指導員として指導を始めた。九州文化学園での教え子が2、3年生として西彼杵へ転校。そのときに1年生として入学したのが今の3年生だ。
「九州文化学園にいきたいと思っていたけど、井上先生が異動して、上級生もみんな西彼杵へ行くので、自分には西彼杵一択しかなかった」と振り返る田中。自主性を重んじる井上氏の指導は「自由にやらせてくれるのが難しいと思った。西彼杵に来ていなければ一生触れられないような話もしてもらい、視野も広がった」と感謝する。
下咽頭がんが悪化した井上氏は、昨年の春高では現場で直接指揮することもできなくなっていた。そして4月26日に67歳で死去。「びっくりしたし悲しかった。落ち込んだ」という田中だが「(そんな状態を)先生は絶対に望んでいない。喜ばせるためにはみんなで頑張るしかないと話した」。一丸となって全国高校総体、国民スポーツ大会、そして今回、春高にも出場した。
初戦敗退という悔しい結果となったが、田中は「この悔しさを次につなげるしかない。1、2年生には来年リベンジしてほしいし、自分たちも次につなげてやるしかない」と前を向いた。