清水エスパルスDF吉田豊(35)は昨季、自身初の長期離脱を経験しながらも全38試合のリーグ戦のうち20試合に出場した。8…
清水エスパルスDF吉田豊(35)は昨季、自身初の長期離脱を経験しながらも全38試合のリーグ戦のうち20試合に出場した。
8月31日のホーム鹿島戦ではJ1通算350試合出場を達成。プロ18年目も、戦力としてシーズンを戦った。先月30日にはクラブとの契約を更新。Jの舞台で活躍を続けるベテランが、25年を総括し、来季への意気込みを語った。【取材・構成=前田和哉】
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25年のシーズン序盤、吉田はフル回転していた。3月のルヴァン杯相模原戦から始まった公式戦8連戦。主戦場とするサイドにケガ人が出た影響もあり、7試合に出場した。その後は一時、故障で離脱も夏に復帰。リーグ戦で計20試合に出場してJ1残留に貢献した。昨年末に応じた取材では、時折、笑みを浮かべながら言葉をつないでいった。
吉田 チームとして最低限のJ1残留を決めることができた。けがもあったけど、年間を通して考えれば、試合に出た時のプレーは自分に与えられている役割を果たせたかなと思う。
故障にも苦しんだ。春に2度の肉離れが重なり、約3カ月の長期離脱。静岡学園高を卒業後、08年にJ2甲府から始まったキャリアで初めての経験だった。1年を振り返る中で「感謝」を強調した。
吉田 個人的にも調子が良かった時の離脱。悔しくて、苦労もした。精神的にもすごくきつくて、1人で乗り切ることはできなかった。メディカルスタッフや仲間、家族、サポーター。支えてくれた周りのみんなに感謝の1年だった。
2月17日には36歳を迎え、今オフにJ1神戸へ移籍した元日本代表MF乾貴士(37)に代わってチーム最年長となる。引っ張り、時には支え役となる立場としての自覚がにじんだ。
吉田 貴士くんのそばで教わったことは素晴らしいものだった。同じようにとは思っていないし、マネをすることも難しい。ただ、少しでも(最年長者として)あるべき姿を表現していければと思っている。
その乾とは23年から3年間プレー。ピッチ内外で「兄貴」と慕った。
吉田 本当にサッカー小僧。常に最初にグラウンドに入ったり、朝(練習前)も早くから準備をしている。それだけサッカーと向き合っている分、言葉が強い時もあったけど後輩思いだった。自分が勉強になったことを少しでも伝えていければと思っている。
今季から、一昨年まで神戸をリーグ2連覇に導いた吉田孝行監督(48)がチームを率いる。神戸との対戦時に感じたイメージを語った。
吉田 縦に速く、強度が高い。インテンシティがないと吉田監督の求めていることを体現することは難しいし、起用してもらえないと思う。年齢どうこうは置いておいて、やるしかない。常にトライしていくことが大事だと思っている。
新指揮官を追うように、神戸から昨季リーグ戦26試合出場のDF本多勇喜(34)が加入するなど新たな定位置争いも待ち受ける。
吉田 良きライバルは、常にいなければいけないと思っている。今季もチーム内で良い争いをした上で、ピッチで良いパフォーマンスを発揮することを考えてやっていきたい。
26年は2~6月に行われる特別大会の「百年構想リーグ」を経て、8月から新シーズンが幕を開ける。
吉田 去年の長期離脱もある。まずはハーフシーズン。戦力として、けがなく元気な姿を見せたいと思う。おじさん、頑張ります!!